【京都 庭園の旅】絶対的穴場!ココに寄るべし(2)

Last Updated on 2018年11月11日 by Taichi

【京都 庭園の旅】絶対的穴場!ココに寄るべし(1)より続く

…やっぱり来なければよかった…
ザ・京都の紅葉スポットはテレビでも煽りに煽ってるせいか、 人が多過ぎ。

なんかもう、うるさくてイヤだ。蹴上駅に向かってトボトボと歩いていると、そこに…この紅葉熱の南禅寺エリアにあってイマイチ人気のなさそうな?(失礼!)門がポツリ。

「鶴亀庭園 拝観」とある。何やら縁起のよさそうな庭が中にあるような。…で、入ってみた。
拝観料は400円 

中にもうひとつ、小ぶりな門が。「明智門」とある。

これがまた、静謐への扉としてイイ感じなのだ!

明智門MEMO

桃山建築の唐門で、大徳寺より移築されてきた門

明智光秀が母の菩提を弔うため
黄金千枚を寄進して建立。

…明智門をくぐると、なんせ静かでいい。

予備知識なしに入っていくから寧ろわくわくする。

永観堂やら南禅寺やら、あっち側のうるさい感じが一切なくなり、来る前にイメージしていた京都に
近づいてきた!この参道もいい~雰囲気!

回廊式になっているようだ…
参道から楼門を眺める。紅葉が~

そして参道の脇には、苔がこれまた良い雰囲気を醸し出している。

※この奥には東照宮があるのだが、ただ古めかしいだけに見えて庭園愛好家の私はスルーでした。家康公スミマセン

さて、長い階段をおりると…

回廊の果て、クライマックスの《鶴亀の庭》にたどり着く。ココが極上!

京都 金地院 鶴亀の庭

京都 金地院 鶴亀の庭

常緑樹と石のオンパレード。美しい!
母屋である《方丈》の縁側に腰かけて、《鶴亀の庭》を眺めてみる。

落葉樹がない→紅葉もないのでこの秋の紅葉の時期にスルーされるのもよくわかる。
一方で、あのやかましい紅葉スポットで揉みくちゃな数時間を過ごした後
この庭園の方丈に腰かけると、喧噪のあとだけに余計に静謐を満喫できたと思う。

この寺の名は、金地院

金地院崇伝と、小堀遠州

金地院 MEMO

南禅寺のエリアにある禅寺。
徳川家康のブレーンであった
金地院崇伝が1605年に移築したもの。

《金地院崇伝=以心崇伝(いしんすうでん)1569-1633》

臨済宗の僧。徳川家康の非常に優秀なブレーンとして
武家諸法度を起草、布告するなど
法律・外交など一手に司り、【黒衣の宰相】の異名をとる。

金地院の庭園を手掛けたのは…

金地院の門前にあった看板を見ると《Designed by ENSHU KOBORI in 1632》と銘記してある。

MEMO

小堀遠州(こぼりえんしゅう)

本名は小堀政一(こぼりまさかず)
安土桃山時代~江戸時代にかけての大名にして茶人、建築家、作庭家、書家。

方丈に腰かけると、襖の下に1枚のモミジが。紅葉狩りした誰かにくっついてきたのかな?
「仏像を見るなら奈良、庭を見るなら京都というが、さすが京都の庭園。どこまでも奥深く興味がつきない。

植物男子Taichi

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。