【芙蓉フヨウ】と【木槿ムクゲ】の違い・見分け方は?

Last Updated on 2022年7月24日 by Taichi

真夏の花って、何ですか?

9月半ばになってようやく酷暑も落ち着き始め、そろそろ半袖も終わりかなと思う今日この頃ですが、

この時期になってもまだ街の中で咲いてくれる【真夏の花】…ありがたい存在です。
真夏の花といえば…

ヒマワリやアサガオといった
【誰でも知ってる夏休みの思い出直結系か、
サルスベリなどの
【夏にバンバン開花しているのに知名イマイチ系
を思い浮かべられるのだが、後者の方の代表にこの花があろうかと。

…ね。

小中学生くらいの年頃では特に授業で習う花木ではなく、見過ごされがちで悲しいくらい認知度が低いこの花。

程々の花好きは、ここで2択を迫られるのです。

芙蓉?槿?フヨウ?ムクゲ?どっちだったっけ?

この花は、何年も愛でていると、見わけもつくし、
ぱっと見た目のイメージがそれなりに分かれてくる。
(ちなみに写真の花はムクゲ

こちらも槿(ムクゲ)

こちらも槿(ムクゲ)

槿(ムクゲ)は茎の伸び方が真っ直ぐで、
葉が小さいせいもあってピン!と伸びきって花を咲かせている、
まさに直線的でシャープなイメージなのです。

一方芙蓉(フヨウ:下の写真)はこんもりと横に広がり、
ボワッと緩やかな咲き加減。

芙蓉(フヨウ)の花

芙蓉(フヨウ)の花@渋谷区松濤

なので、長年両者を見ていると
夏の先鞭を切ってムクゲがシャキン!と咲き誇ったその後に、
ゆったりと大きな株で芙蓉が開花しているという印象になるのです。

(実際少しムクゲの方が早いそうだ。)

芙蓉(ふよう)と木槿(むくげ)の見分け方は?

樹形が結構、異なる。

芙蓉(ふよう)は多く枝分かれして横にこんもりと広がる。木槿ムクゲのほうがす
らっと直立した樹形。

大きさでは判別不可能

大きく育つと、フヨウのほうが若干背が高いが…大きさ・高さでは判別できない。

葉の大きさ、形

…で見分けるのが一番見分けがつきます。
芙蓉(ふよう)の葉は掌状(五角形〜多角形)で、 花柄が長い互生
木槿(むくげ)の葉は葉の形が楕円形や卵形。葉の付け根(葉柄に近い方、基部)に
丸味がある

ちなみに…

【学 名】 芙蓉(ふよう) Hibiscus mutabilis
木槿(むくげ)Hibiscus syriacus
【科 属】 どちらもアオイ科フヨウ属
【原産地】 芙蓉(ふよう) 中国、台湾、日本
木槿(むくげ) インド、中国

どちらも派手な大株になるんで、拙宅の庭には向かないですが、
街角で夏の【両エース花】を楽しませていただいている次第です。

植物fan.Taichi

芙蓉(フヨウ)の花、もう1枚。

関連記事:花が少ない夏にジャンジャン咲いてくれる【ムクゲ(木槿)】の育て方総チェック!

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。