Last Updated on 2020年6月28日 by Taichi
6月半ば、梅雨入りを迎える頃、近所の小学校の外構には紅白の花が咲き並ぶ☺️
3~4mはあろうか、かなり大きめの木だ。名を【キョウチクトウ】という。
【キョウチクトウ】とは
【学 名】Nerium oleander var. indicum
【和 名】夾竹桃(キョウチクトウ)
和名は、葉がタケに似ていること、花がモモに似ていることから中国でついた名前をそのまま和名にした。
【英 名】Oleander
【科・属】キョウチクトウ科・キョウチクトウ属
【原産地】インド
※日本へは、中国を経て江戸時代中期に伝来したという。
【開花期】6~9月
【特徴・草姿・草丈】
18世紀に中国から日本へ伝わってきた、常緑低木(小高木)です。本来は熱帯性ですが、いったん根付くと寒さに強く、東北の南部でも戸外で越冬できる庭木に育ちます。
キョウチクトウの【猛毒】
キョウチクトウは優れた園芸植物ではあるが、強い経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。Wikipedia
下手に燃やしても煙に毒が…要注意ですね。
中毒症状は、嘔気・嘔吐(100%)、四肢脱力(84%)、倦怠感(83%)、下痢(77%)、非回転性めまい(66%)、腹痛(57%)などである。Wikipedia
事例
●枝を箸代わりに利用し、中毒を引き起こした例がある。
●フランスでキョウチクトウの枝を串焼きの串に利用して死亡者が出た例がある。
●千葉県の農場で牛に与える飼料の中にキョウチクトウの葉が混入する事故があり、この飼料を食べた乳牛20頭が中毒をおこし、そのうちの9頭が死亡。混入した量は、牛1頭あたり、乾いたキョウチクトウの葉約0.5g程度だったという。致死量は乾燥葉で50mg/kg(牛、経口)という報告がある。
●2017年、香川県高松市内の小学校の校庭に植えられたキョウチクトウの葉を3枚から5枚食べた2年生の児童2人が、吐き気や頭痛などの中毒症状を起こし、一時入院した[10]。
毒にも、クスリにも
キョウチクトウには、オレアンドリンなど様々な強心配糖体が含まれており、強心作用がある。ほかに利尿作用もある。しかし、同種は非常に毒性が強いため、素人は処方すべきでない。
乾燥や大気汚染に強いため、街路樹などに利用される。神奈川県川崎市では、長年の公害で他の樹木が衰えたり枯死したりする中で、キョウチクトウだけはよく耐えて生育したため、現在に至るまで、同市の緑化樹として広く植栽されている。高速道路沿いにもよく見られる。さらに、広島市はかつて原爆で75年間草木も生えないといわれたが、被爆焼土にいち早く咲いた花として原爆からの復興のシンボルとなり広島市の花に指定された。
福岡市では2009年12月、「毒性が強い」として市立学校に栽植されているキョウチクトウを伐採する方針を打ち出したが、間もなく撤回。
兎に角、自宅で育てるような花木ではないような気がします…😅コワイモンネ
植物fan.TaiChi