つつましやかな草庵
祇王寺は竹林と楓に囲まれたつつましやかな草庵で、『平家物語』にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母と妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られております。
(祇王寺HPより)
何より、そのつつましやかな草庵の【苔庭】を拝見したくなりまして。
アクセス方法は色々
阪急嵐山駅から祇王寺まで、徒歩で30分ほどかかります。
9月の中旬といえど昼間の残暑が結構キツいので、午後イチの時間に30分歩くのはツラい。
そこで一計。嵐山駅そばのバス停から28番のバスに乗って『嵯峨釈迦堂前』まで行き、そこから歩くことに。それだと徒歩14分くらいです。

28番のバス停はわかりにくい。嵐山駅前で尋ねた方が良い

渡月橋周辺は人がいっぱい!
コロナ禍のシルバーウイーク。行楽を我慢していた人々が一気に噴き出した感じで、嵐山・渡月橋周辺は人がいっぱい!大混雑でした。

嵐山界隈。コロナ禍で意外にも大混雑!
さて、バスを降りて嵯峨釈迦堂を過ぎますと、一気に閑散としてきました。

嵯峨釈迦堂(清凉寺)
落ち着いた普通の町ん中?を歩いていきます。
所々に町屋風の食事処などがありますが…祇王寺に到着。


参拝口へ向かう小道。ワクワク

参拝口の苔むす姿も美しい

拝観料300円を払って中へ。
山裾の草庵らしい、落ち着いた世界が…


京都・祇王寺の苔庭。こじんまりしていて美しい
スギゴケ、ヒノキゴケ
この祇王寺の苔庭には数種類の苔が生えているのですが、いい感じなのが
スギゴケ、ヒノキゴケ
の2種。

京都・祇王寺の苔庭の【スギゴケ】

スギゴケは、まさに無数の杉が山を覆うが如く庭を染めています。
それに対してヒノキゴケは、波打ち水しぶきをあげる海原のようです。

ヒノキゴケ


流線形が美しい 祇王寺のヒノキゴケ
仰ぎ見れば、アオモミジ


蹲の水音も美しく、耳を和ませてくれる。
仰ぎ見れば、9月のアオモミジも十分美しい。

京都・祇王寺のアオモミジ
紅葉の頃にはさぞかし美しかろう…
楽しみです。
京都嵯峨野・祇王寺をあとにして
嵐山までの道のりを楽しみました。

嵐山・桂川
植物fan.TaiChi
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