Last Updated on 2024年1月29日 by Taichi
24節季【寒路】の頃 シュウメイギクは満開
10月に入って朝は冷え込み、深まる秋…というにはまだ、
日中そこそこ暑いですよね(^^;)
気温は 19℃~28℃
24節季では【寒路】の時期に入った今日この頃
(例年10月8日~23日あたりです)、
我が庭ではシュウメイギク(秋明菊)がとってもイイ感じに咲いてくれます。

シュウメイギク ハドスペン”ダイアナ”
ピンクの濃淡がついた花弁がユニークでカワイイこの品種、名前は
シュウメイギク ハドスペン【ダイアナ】
といいます。
丈夫だからと油断すると…花が咲かない
そもそもシュウメイギクは結構丈夫な品種なんで過信と油断?をしてしまい、
鉢植えで育てていた小ぶりのシュウメイギクを露地植えにしてほぼ《放置》していたら、
昨年の秋は、ほとんど花が咲かなかったのです…
昨年秋の記事👇👇👇
そこで、数ケ所のシュウメイギクの株を掘りあげて
もう一度鉢に植えなおして、丁寧に育て…わかってきたことは、
【育て方の3大?注意点】
●土は弱酸性
●直射日光に晒さない
●土を乾かさない
…特に、鉢植えで管理しているシュウメイギクの
夏の水遣りをサボって1日でも鉢土を乾かすと、
テキメンに葉を干からびさせてしまう!
👉生育が衰えて花もつかない!
葉を枯らしてしまった時は、マメに枯葉を切り戻し新葉を出させて
その葉が大きく伸長するのを祈りながら見守る、という日々でした…。

シュウメイギクの花
【シュウメイギク】とは
【学 名】Anemone hupehensis
※アネモネの仲間なんですね。
【和 名】シュウメイギク
【英 名】Japanese thimbleweed.
Japanese anemone
【別 名】キブネギク、秋牡丹
【科・属】キンポウゲ科・イチリンソウ属
※キク科ではないので、念のため。
【原産地】中国、台湾
【開花期】8月中旬~11月
※暑さが厳しくなったせいか、西日本の開花は9月末~。

【特徴・草姿・草丈】
儚げな姿に加えて日本の山野でも自生しているからか、
これぞ秋の草姿、と思わせてくれる和風ぶり。
といって、洋風の庭に合わないかというと、これが意外と合うのです。
丈夫な性質で地下茎でよく増え耐寒性に優れた、育てやすい植物です。
冬は地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹きます。
【シュウメイギク】の育て方チェック
置き場所・環境・用土
シュウメイギクは耐寒性も耐暑性もあって日本全国で栽培可能なんですが、
夏は冷涼な地域のほうが成長が活発で、日本の山野に自生するだけあってシュウメイギクは湿潤な土を好みます。
別名【キブネギク】とはよくいったもので、《京都の奥座敷・避暑地》の位置付けの貴船の名前を冠しているのもうなづけます。
シュウメイギクが冷涼なところを好む大きな理由は、根っこが高温&乾燥に弱い。
すらっと草丈を伸ばす割には根っこがそう深くないというのも高温と感想に弱い理由のひとつだと思います。
ですので、地温の上昇を防ぐためにも株元には直射日光が当たらないようにすることが大事です。
一方で水はけが悪いと、根腐れや土壌病害が多くなるので、地植えにする際は場所をよく考えて、植えつけ時に腐葉土を混ぜるなどして水はけをよくしておきます。シュウメイギクは日なたから明るい日陰まで幅広く適応しますが、理想的な植え場所は株元が日陰で葉には日が当たるようなところです。日当たりが悪くなるほど、花つきは少なくなります。
個人的には、そんな理想的なところはそうそうないので、夏場は直射日光が当たらないところでいいと思います。日当たりを優先せず、真夏に地面がアツアツ・カサカサにならない涼しい場所を選んだ方が良いと思います。
シュウメイギクを鉢で育てる時は水はけがよく肥沃で保水性に優れた土を用いましょう。配合するなら赤玉土7:腐葉土3の基本配合。或いは赤玉土4:鹿沼土:3:腐葉土3の割合で混ぜ合わせた土などがオススメ。
水やり
シュウメイギクは乾燥を嫌うので、乾いたらたっぷり💦というより、
『乾いてきたら、たっぷり』くらいの感覚で。
それとウチでは夏場の早朝、葉水をしてやると調子がいいです。
露地植えの水やりは基本的に不要ですが、夏場にあまり地面が乾くようなら水やりケアしてあげましょう。
肥料
庭植えの場合は、春の3月頃に緩効性化成肥料を置き肥します。
鉢植えの場合は、3月~5月、10月~11月に
緩効性化成肥料の置き肥をするか、
液体肥料を10日に1回程度施します。
梅雨~夏場の高温時に肥料を施すと、根を傷めることがあるので注意して下さい。
植え替え・植え付け
高温期を避けた3~4月、9月後半~10月が適期。秋は開花してるので、3~4月が最適ですね。
植え付けに際しては、【水はけ】が大事です。庭植えの場合は、用土に腐葉土をしっかり混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
元肥としては完熟堆肥などの有機肥料を混ぜ込めば良いですが腐葉土をしっかり入れておけばちゃんと育ちます。
鉢植えの場合は、用土としてはよくあるパターンの赤玉土(小粒)7・腐葉土3の配合土でOK。やや酸性がお好みなので、赤玉土の半分を酸性の鹿沼土(小粒)に変えても良く育つそうです。雨に当てれば充分酸性になると思うんですが…
生育旺盛でよく増えますので、マメな植え替えを心掛けましょう👍️

シュウメイギク@服部緑地(大阪・豊中)
剪定・切り戻し
生育中にシュウメイギクの高さを抑える切り戻しなどはしません。
花後の花茎を、株元近くでばっさり切り戻すくらいです。
冬場には地上部がほぼ枯れますので、花後は一旦放任で、枯れてきた葉っぱや花茎を刈り取ればいいです。タネを採りたい時は、綿毛が弾けて出てくるまで待ちます。
増やし方
植え替え時に、【株分け】或いは【根伏せ(根分け)】を。
【根伏せ】鉢土を取り出した時に、根鉢の周囲に鉢の中で育っていた小さな子株がついてますのでそれを取り外してポットに植え付けます。簡単‼️
うまく育ちますよう…
植物fan.TaiChi

日が落ちるのが早くなりましたね~