Last Updated on 2023年5月12日 by Taichi
バラは肥料食い(・・?

バラは肥料食い?
バラは肥料食い、と、よく言われますよね。
私は、バラと付き合い始めて以来
育てているバラには充分な肥料をあげてきたつもりでして、
実際、肥料不足で失敗したということもこれまではないのですが、
ふと思うんですよね。
この肥料は、本当に与える必要があるのか…?
バラにこの肥料をやらないとどうなるのか…?
ひとくちにバラといっても原種の”ノイバラ”など自然の中でたくましく育つバラもあるし、世の中にはおそらく無肥料でしっかりバラをそだてておられる方もいらっしゃるかと思いますので
バラに肥料が絶対に必要かどうか怪しくないですか…?
バラに肥料は、なぜ必要?
そもそも自然界の植物は、肥料を与えなくてもよく育つもの。
これは、長い年月の中で土中の有機物が分解してできた成分や、空気中の成分が雨に溶けたり、植物の根に寄生する根瘤菌の働きなどによって、植物の生長に必要な成分が自然に供給されているからです。
ところが通常バラを育てる時は、人間が成型した場所や鉢に人間のルールで植物がセッティングされるので、自然界の循環ルールからは逸脱しています。
落葉や枯れた茎葉が土に帰されるようなこともなく、肥料を人間の手で与えてやらないと土はやせる一方です。結果、バラは栄養を土中から吸収することができなくなってしますのです。
ただこの観点…”バラにはマメな施肥が必要だ”という原則は、SDGsの視点からは今後是正(改善)されていくべきものなのでは、とも思います。
やせ地でもしっかり育ち美しい花を咲かせ芳香を放つバラ、大いに期待したいところです。
肥料過多は【生育不良】を起こす
さて一方で、バラに肥料をあげすぎると、いわゆる”肥料焼け”のトラブルのもとになります。肥料過多が土中のイオン濃度の上昇を生み、水やりをしても根っこが水を吸い上げられなくなるのです。最終的には枯れてしまうことも。
また、過剰な肥料の影響で株が貧弱に育ったり、徒長してしまって虫に食害されることがあります。葉や茎、根の栄養成長が活発となり花つきが悪くなることもあります。
バラにお礼肥を与えたいが、タイミングはいつ?
5月、自宅のバラ(鉢植え)は満開です。

5月、我が家の鉢植えバラは満開
このバラたちにお礼肥を施すのはいつのタイミングがよいのか?
一般的に、開花中のバラには肥料を与えない方が良いと聞きますが…
調べてみると、こんな記述がありました
花がピークを迎えたときに施すと
花が終わったときに効果がではじめ
肥料切れの心配が少なくなるのです。
(※肥料の種類で違いがあります)同時に肥料やけにもなりにくいです。
お礼肥は「満開時」に与えます
お礼肥は花が終わってから施すものと思われがちですが、実際には開花中に与える方が効果的です。肥料は置いた次の日から効くというものではなく、分解されて根から吸収される状態でなければ効いてこないからです。満開時に追肥すれば、花が終わった頃に肥料が効き始め、肥料切れの期間を短くすることができ、病気の発生も抑えることができます。もちろん、開花している花に影響はありません。また、肥料を効かせるためには水分も必要ですから、シュートの発生がおもわしくない場合など、施肥量の他に乾燥気味の管理になっていないかチェックすることは大変重要です。
水分と健全な根の働きがあってはじめて良好な肥料吸収が可能になります。
その他、熱帯夜がなくなる9月からもばらはさかんに成長し始めますので、8月下旬から9月上旬頃の施肥も重要かと個人的には思います。秋に開花のないつるばらも、冬までにもうひと伸びさせることができます。
(姫野ばら園)
有機肥料、或いは緩効性の化成肥料の使用を前提にした話だと思いますが
なかなかわかりやすいお話。
液肥の使用は追肥として、
即効で与えたい時に与えれば良いですね。
植物Fan.TaiChi
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