桜満開ですが…【アセビ(馬酔木)】の話&育て方のチェック

Last Updated on 2022年3月27日 by Taichi

桜の咲く時期に…

本日の気温4℃~19℃
通りがかったのは新宿の『常圓寺』
3月の終わりに、若干早めの桜が満開を迎えています。

常圓寺(新宿)の桜

常圓寺(新宿)の桜

桜をはじめとして、春の陽気で街中が百花繚乱の佇まいを見せ始める頃に
地味ながらもなかなか良い味を出してくれている、小さな白い花。

アセビ(馬酔木)の白い小花

アセビ(馬酔木)の白い小花

これは、【アセビ(馬酔木)】の花ですね。

拙宅の近所に、【あせび公園】という名の公園がありまして、そこで撮影した画像です。

ウチの奥さんは最近まで、この【あせび公園】の名前の由来がわかってなかったようです。

アセビ(馬酔木)の木

アセビ(馬酔木)の木

アセビの大株がひとつ植えられている、
アセビの木があるから【あせび公園】なんですけどね~

【アセビ(馬酔木)】の活用法

このアセビ、そこそこの大株なのに今ひとつ目立たない。
一株ではなんとも存在感に欠ける気がします。

一方こちらは、大阪城の近くで見かけたアセビの開花。

アセビ(馬酔木)の開花@大阪城公園

アセビ(馬酔木)の開花@大阪城公園

アセビ(馬酔木)の開花@大阪城公園

スペースのある場所に数株植えると、存在感が増しますね。

そしてこちらは、東京銀座の【ギンザシックス】の屋上庭園。

【ギンザシックス】の屋上庭園

【ギンザシックス】の屋上庭園

ここはユキヤナギ、レンギョウと並べて植えていたアセビが、
素晴らしい存在感を示していました。
中低木の『高さ』と『開花の時期』を合わせて上手に植栽されています。

それぞれが素朴な花木でも、並べてみると華やかになるという、
ガーデニングの妙味のひとつですね。

【アセビ(馬酔木)】とは

アセビは、ツツジ科アセビ属に属する常緑性の低木である。本州・四国・九州に自生し、観賞用に植栽もされる場合もある。Wikipedia

学 名:Pieris japonica
※Pieris(ピエリス)はギリシャ神話の詩の女神「Pieris」の名前にちなんだもの。
和 名:アセビ(馬酔木)
英 名:Japanese andromeda 
別 名:アシビ、アセボ、ヒガンノキ
科・属:ツツジ科アセビ属
原産地:日本
樹 高:1~3m
開花期:2月~4月
花の大きさ:6~8mm
耐寒性:○
耐暑性:○
耐陰性:○
特徴・草姿
日本各地に自生するツツジ科の常緑低木。2~4月にドウダンツツジに似た壺型の花を、枝先から垂れ下がるように房状に咲かせます。花は小さく直径6~8mmほど。花色は白が多いですが、ピンクや赤紫の品種もあります。ピンク花はアケボノアセビ或いはベニバナアセビと呼ばれています。

アケボノアセビ(ベニバナアセビ)

アケボノアセビ(ベニバナアセビ)

【アセビ(馬酔木)】の育て方

環境

●水はけが良い場所をえらびますが、乾燥しすぎの場所はよくないです。
或る程度の湿り気がある場所がいいです。
●冬の強風に注意。葉が傷みます。
●花数を多くしたいなら午前中は日がしっかり当たる半日陰か、日なた推奨。

用土

粘土質の土壌は苦手。山間部に自生しているアセビは、腐植質の土壌を好みます。そしてツツジ科らしく、酸性の土を好みます。ですので植えつけ時にはピートモスや腐葉土を混ぜ込むとよいです。

水やり

鉢植えの水やりは、乾いたらたっぷり。
露地植えは基本的に必要ありませんが、雨があたりにくくて乾燥が過ぎるようでしたら株が水切れを起こしてしまう前にしっかりと水やりをしましょう。

肥料

アセビには緩効性肥料を春(3月下旬~4月)と秋(9月下旬~10月)に施肥するとよいです。

植え付け・植え替え

植えつけは、寒さが緩んで新芽が伸び始める前の3~4月、または10~12月上旬(寒冷地では10月~11月中旬)が適期です。アセビの苗木の植え付けは、2月から3月にかけて行いましょう。

切り戻し・剪定

アセビは花後、花がらをつけたままだと結実のために樹勢が衰え、新しい枝が伸びにくくなります。開花後のなるべく早いうちに(時期は4~5月)花がら摘みを兼ねて切り戻しの剪定をしましょう。花穂のつけ根(花茎の元)から切ると、花芽は新しい枝の先端にできて花つきがよくなります。
アセビは冬が来る前に蕾(つぼみ)をつけて越冬します。秋以降、伸びすぎたからといって枝を落とすと、翌年の花まで落とすことになってしまいます。
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2017.11.23

【アセビ(馬酔木)】は有毒なので注意!

アセビは株全体に、アセトポキシンという有毒成分を含んでいます。和名の「馬酔木」は、葉を食べた馬が毒にあたって酔っ払ったようにふらふらしてしまったことに由来するとされています。葉や茎を食べない限りは接触しても大丈夫ですが、ペットや子どもがいる家庭は、誤食にはくれぐれもご注意を。

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。