Last Updated on 2023年8月28日 by Taichi
残暑にも程がある!
令和の夏は9月に入ってもめちゃくちゃ暑い!🥵🥵🥵
ここまで猛烈な残暑にあうと、我が家の草花も青息吐息ですね~
育つものも育たない、といいますか…
加えて、大雨に次ぐ大雨🌧️のせいで
蒸し暑いことこの上なし😵
さてそんな炎天下でも平気で花を咲かせている、ド根性な花木。
サルスベリ、ですね~
和風の庭にも、よく合いますね。
熱帯化する日本の和風庭園で夏場に花を咲かせる。なんて、
簡単にできる芸当ではないですよね。
さすが『百日紅』とよばれるだけのことはある😅ヤルナー
サルスベリ 雄しべの秘密計画
さてこのサルスベリ、花が咲き進むと、花房の中に黄色のドットが浮かび上がります。
一つ一つの花が開いて、黄色いシベ(雄しべ)が見えてくるからですね🧐
この雄しべが、サルスベリにはなぜか2種類あるという不思議🤔
どういうことかと言いますと…
上の写真はサルスベリの花ですが、
中央には葯(やく)が黄色の雄しべが数本まとまっています。これが花房の【黄色いドット】に見えていた部分。
その外側に、花糸が比較的長い、葯の色が緑色をした雄しべが、花弁の数と同じ6本ひょろりと伸びています。ひょろりの残り1本が雌しべです。画像の真ん中あたりにあるやつです。
(緑色は花粉の色で、葯の色はもっと地味らしい)
短くて黄色い方の目立つ雄しべは、なんとニセモノ‼️😎
サルスベリの花には【ニセモノがいる】
受精に役立つのは,目立たない長い雄しべが出す花粉だけ。短くて目立つ雄しべは,花粉は出すものの,それは肝心の染色体(DNA)を含んでいない見かけ倒しの二セ花粉。虫をおびき寄せるための,安物のイミテーションなのである。
出典/多田多恵子著『したたかな植物たち』(2002年)
本物の花粉が派手な黄色でわんさか突き出していたら問題ないのでしょうが、緑色の花粉では地味で虫が受粉してくれない、とゆうことですかね。なんと不思議なシステム❗️独自の生存戦略‼️
フリルの花びらに、緑と黄色の2種類の雄しべ。
真夏の炎天下に派手に咲く花木は、花のキャラも個性的ですね😁
植物fan.TaiChi
※【葯 やく】雄しべの先の、花粉が入った袋。