Last Updated on 2023年6月3日 by Taichi
バラ殿堂入りのわけは…カワイクってツヨい!
花径7~8cmのパステルピンク、丸弁八重咲きのバラ【ボニカ’82】
良い意味でクセがなく、誰にでも好かれそうなこのバラの強みは、
修景バラとして使えるだけの【丈夫さ】にあります。
修景バラとは…
耐病性・耐寒性にすぐれたバラで、公園や道路際など公共の場に植栽するのに適したバラ。手入れが楽で花付きがよいのが特徴です。
樹形は木立性、シュラブ系とさまざま。地面を覆うように横に広がるタイプも多い。
「修景バラ」(Landscape Rose)を作出しているバラのナーセリーは、フランスのメイアン社、ドイツのコルデス社、日本では京成バラ園芸などがあげられます。
若干遅咲きですが多花性で株全体を覆うように花が咲き、見事です。秋の花色は濃くなりより一層美しいです。
長く伸びたシュートがうなだれてスプレー状に大きな房咲きになりますので、フロリバンダローズに分類されたり、つるばらとして使えるのでツルバラ、あるいはシュラブの系統に分類されたりします。
どんな植栽でも楽しめる便利ローズです。
ローズヒップが楽しめます。春以降も花を咲かせるには果実をつけさせないようにします。
バラ【ボニカ’82】とは?
【和 名】ボニカ’82
【英 名】Bonica’82
【系 統】S シュラブ
※シュラブローズはブッシュローズ(木立バラ)とクライミングローズ(つるバラ)の中間的な樹形で、やや高性になるものや半つる性になるものです。鉢植えや花壇、オベリスクなど使い勝手が良いので、用途やシーンを選ばずに用いやすい品種が多いです。
【花の大きさ】中輪 (花径7~8cm)
【花の色】ピンク
【花の形】丸弁平咲き
【花弁数】30~50枚位
【香 り】微香
【咲き方】繰り返し咲き
【樹 形】シュラブ 半つる性 半横張り性
【樹 高】1.5~1.8m
【作出国】フランス(メイアン)
【作出者】Marie-Louise Meilland、Jacques Mouchotte
【交配親】(R sempervirens × Mlle Marthe Carron) × Picasso
【作出年】1981年
【病害虫】耐病性◎ 耐寒性◎
うどん粉病や黒星病にも強い耐病性の強いバラです。
【用 途】がっしり育つ。どちらかと言えば花壇に向く。
【受賞歴】1982年ADR受賞
【ボニカ’82】の受賞歴
1983年 ADR受賞
1987年 AARS受賞
2003年 世界バラ会連合殿堂入り
【ボニカ’82】園芸家の評判は?
香りはほとんど無いが病気にとっても強いボニカ。
毎年株を覆うほどの花付きなので、我が家の庭に欠かせないはバラです(^^)
安心安定の修景バラ。遅咲に分類しましたが、遅めの中咲もしくは中咲後半って感じかも。ともかくこの品種が咲き始めたら、ローズガーデン内は最高潮を迎えたということww
修景バラってカテゴライズされてると、ついつい「美貌は別だから・・・」って考えがちになるんですが。どうよ☆彡 通年でこんだけのパフォーマンスを魅せてくれるコの有難み。殿堂入りとはそういうコトです。
このようなバラは 近年たくさん作出されてきましたが
(現在は、このバラをしのぐレベルのバラも たくさんありますが)
「やはり 新しい時代を開いたバラの1つだなぁ」と
今春からの様子を 感心しながら眺めています。
【ボニカ’82】の枝替わり品種:ボニカ・シリーズ
ボニカ’82の枝替わり品種(ボニカ・シリーズ)はどれも育てやすく、たくさんの花を年に何度も咲かせる素晴らしいバラばかりです。
【ロイヤル・ボニカ】 ボニカ’82よりやや濃いピンク色。
【チェリー・ボニカ】 ころんとしたカーブの強い赤花を咲かせる。
【バニラ・ボニカ】 咲き始めは中心が黄色で咲き進むと白になる。
それぞれ樹高や性質は少しずつ異なるものの、さすがボニカシリーズ。
どれも丈夫で育てやすく、とてもよく咲きます。
植物Fan.TaiChi
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