【京都の旅】見逃せない京都!京都北部・鷹峯の《光悦寺》が素晴らしい!

Last Updated on 2022年10月19日 by Taichi

《そうだ、今週も京都に行こう》

9月下旬から11月上旬にかけての私(Taichi)の合言葉は
《そうだ、今週も京都に行こう》

私は、大阪北部の在住です。
同じ近畿地方とはいえ、京都に出向いて名勝・庭園を拝観するのは意外と時間がかかります。
気持ち的に億劫になることも度々。
マイクロツーリズムならではの悩みってやつです。

でもそんな時は、これまでの京都体験…
《少しの時間でも京都に行って良かった》
そんな体験を思い出しては京都に向かうのです。

さて今回の初秋の京都のターゲットは
京都市の北部、鷹ヶ峰にある【光悦寺】です。

本阿弥庵から三山を。画角に入りきらない…

光悦寺から鷹ヶ峯を。

徳川家康が本阿弥光悦に与えた地…鷹峰

江戸時代の芸術家である本阿弥光悦は、慶長年間(1596年 – 1615年)の初年にはこの地に別宅を構えていたが、元和元年(1615年)に徳川家康により付近一帯の土地を与えられた。Wikipedia

この土地を与えられた光悦さんは、様々な工芸を推進する場所としてこの地を発展させました。そして光悦さんが亡くなった後の1656年、この光悦さんの屋敷が【光悦寺】となったのです。



正直、このお寺【光悦寺】には、それほど期待してませんでした。
すぐ近くのお寺【源光庵】の、《悟りの窓》と《血天井》を見に行く流れで時間的にも丁度いいな~、と思った程度だったので。
これが大きく裏切られたのです。

江戸時代初期のスーパーアーティスト・本阿弥光悦の
不屈の精神と芸術的センスが生み出した《茶室ワンダーランド》
…そんなお寺です、【光悦寺】って。

めっちゃ入口がわかりにくい

源光庵から、バス停と反対向きに進んだ所に光悦寺の入口はあります。
入口が分かりにくいのですが、構えが偉そうでないのがナイス。

【光悦寺】の入り口 住宅と並んで何気なくある…

【光悦寺】の入り口 住宅と並んで何気なくある…

モミジと苔の参道を通っていきます。

【光悦寺】参道 狭いので参道内は撮影禁止

【光悦寺】参道 狭いので参道内は撮影禁止

※紅葉の時期は参道からすでに、めっっちゃいい雰囲気だと思います。
※参道の中は撮影禁止なので気をつけて。

拝観料金400円(紅葉時:500円)を払ってさらに進みます。

本堂。光悦さんの御屋敷だったところですね。

【光悦寺】本堂

【光悦寺】本堂

茅葺き屋根の鐘楼(しょうろう)茅葺の屋根の鐘楼を見たのは初めてです。
独得の雰囲気を持ってますね。

【光悦寺】茅葺屋根の鐘楼

【光悦寺】茅葺屋根の鐘楼

【光悦寺】回遊式の庭園

【光悦寺】回遊式の庭園

境内全体が回遊式の庭園のような造りになっています。路地の一部などは七代目小川治兵衛が作庭したものなんだそう。
クネクネとした小道を歩きますと、境内には7つの茶室が点在しています。

こちらは茶室「三巴亭(さんばてい)」

【光悦寺】茶室のひとつ 三巴亭

【光悦寺】茶室のひとつ 三巴亭

茶室に入れるわけではありませんが、その隠されたような茶室の佇まいが素晴らしい。

大虚庵を囲む【光悦垣】

大虚庵を囲む【光悦垣】

光悦寺の茶室を取り囲んである竹垣は”光悦垣”と呼ばれています。

【光悦垣】

【光悦垣】

日本の伝統的な竹垣の一つ。割り竹を粗い目の菱形(ひしがた)に組み
、割り竹の束をのせたもので、頂部がゆるい曲線を描く。◇近世初期
の芸術家、本阿弥(ほんあみ)光悦が好んだことに由来。コトバンク

大虚庵前の竹の垣根は光悦垣またはその姿から臥牛(ねうし)垣と呼ばれ徐々に高さの変る独特のものである。

庭園のそこかしこに、秋の気配が。
これはドウダンツツジかな…

秋の気配が…

鷹峰三山を眺める~京都絶景を拝むワンダーガーデン

光悦寺の庭園拝観のクライマックスは、茶室「徳友庵」。
光悦の号である「徳友斎」から名づけられたこの庵の縁側から眺める、素晴らしい鷹峰三山の景色。

徳友庵からの景色が素晴らしい

徳友庵からの景色が素晴らしい

そして茶室「本阿弥庵」の手前からは鷹峰三山が全て見渡せます。
(鷹ヶ峯、鷲ヶ峯、天ヶ峯)

本阿弥庵から鷹峯を。

本阿弥庵から鷹峯を。

遠くに見えるのは、東山三十六峰。

本阿弥庵から。左側の遠くには東山三十六峰

本阿弥庵から。左側の遠くには東山三十六峰

境内の奥には本阿弥光悦の墓所がありました。合掌。

本阿弥光悦の墓所

本阿弥光悦の墓所

徳友庵の隣には本阿弥家一族の墓所があります。

本阿弥一族の墓所

【光悦寺】とは

名 称:光悦寺(こうえつじ)
所在地:京都市北区鷹峯光悦町29
山 号:大虚山
創建年:明暦2年(1656年)
本 尊:十界大曼荼羅
開 山:日慈
茶 室:「妙秀庵」「本阿弥庵」「徳友庵」「大虚庵」「了寂軒」「騎牛庵」「自得庵」
指 定:京都市により歴史的風土特別保存地区に選ばれている

アクセス:市バス「源光庵前」下車、徒歩約3分
営業時間:8:00~17:00(紅葉時8:30~17:00)
拝観料 :通常400円(紅葉時500円)
定休日 :11/10~11/13




植物Fan.TaiChi

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。