Last Updated on 2023年6月9日 by Taichi
雨の合間にクチナシの芳香を愉しむ
梅雨の合間、
雨上がりの散歩道で純白の白い花に目が留まります。
あたりには、そこはかとなく甘い香りが漂っている…。

クチナシの花…なんてヤツ!
この美しい純白の姿と、甘い香り!もうメロメロになるではありませぬか!
三大香木のひとつだが…
クチナシはジンチョウゲ(沈丁花)、キンモクセイ(金木犀)と並んで三大香木と呼ばれているのですが、
一輪のまとまった花姿では、比較にならない程クチナシがダントツで美しい!

こんなクチナシなのに、近頃の世間の評判・評価は低め、というか話題にならなさすぎじゃないですかね?
取り立てて『好きな花』と言われなさ過ぎじゃないですかね?
美しさが評価されていない理由=タイミング説
ゴールデンウイークから、新たな品種も含めて様々なバラが各地でさんざん美しさを見せつけた後、
母の日きっかけでアジサイの花が街中のフラワーショップの店頭に現れる。
そして、梅雨に入って漸く街中でクチナシが開花、本格的に参入!
…なのですが、そもそも刈り込みに耐えるイイヤツなんで街路樹だったり垣根だったりに何気なく存在するから扱いが地味。
サザンカ的な扱いとでも言うべきか(x_x;)ショボン

クチナシの香りがここにも~京都・等持院の庭にて
クチナシに、香りという武器があって良かった。
なければクチナシのヤツはもうこの初夏の園芸界で、バラやアジサイに全く歯がたたなかったのではないか。
【クチナシ】とは
学 名:Gardenia jasminoides
※jasminoides=ジャスミンのような、という意味。花の強烈な甘い香りに由来。
和 名:クチナシ
英 名:gardenia , Cape jasmine, danh-danh
別 名:山梔子(さんしし)
科・属:アカネ科クチナシ属
原産地:日本、台湾、中国、インドシナ
草 丈:凡そ0.8~1.8m
開花期:5月下旬~7月中旬
花の大きさ:5~7㎝
耐寒性:〇△ マイナス5℃くらいまでは大丈夫だが、霜アウト。
耐暑性:〇△ 真夏の直射日光は苦手
耐陰性:適度な日当たりが花付きをよくする
貴女のようなクチナシの白い花 by 渡哲也
さてもう40年以上も昔の話しで【くちなしの花】という歌謡曲が大ヒット
♪くちなしの白い花~
のメロディは、中高年の男女には、今も健在。あの渡哲也が歌っていたんですね~!
花を歌詞に載せた歌は枚挙に暇がないですが…
♪淡き面影の沈丁花~
♪キンモクセイの咲く道を~
♪バ~ラが咲いたぁ
しかし、ここまで固有の品種名で押した『くちなしの花』はヒット曲としては珍しいのではないか。クチナシの独特の香りが作詞家にそうさせたのだ、きっと(._.)φマチガイナイ
くちなしの花の 花の香りが
旅路の果てまでついてくる
くちなしの白い花
お前のような花だった

クチナシは自宅で?
さてそんなクチナシ。私の住んでいるところでは街中の至る所で見かけるので、自宅であえて育てませんが…皆様の周りでは如何?


つぼみが可愛い。かわいすぎる
6月中旬の大阪の庭園にて…くちなしの花のつぼみは、開いた花にもまして美しい。
ソフトクリームのような形で…

【クチナシ】6月半ば、花もつぼみも楽しめる



植物fan.TaiChi
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