Last Updated on 2020年8月23日 by Taichi

カレープラントとの付き合いは長い。
なぜなら、物心がついたころ…は言い過ぎ…ガーデニングに多少なりとも興味を持ち始めたころに、すでに実家の母が鉢植えのカレープラントを育てていたからだ。
コイツは個性的だ。こんなにしっかりとカレーの香りを漂わせる奴はほかにいない。そしてコイツのもうひとつの大きな特徴、それは香りが独特な分、花がめちゃめちゃ地味なことだ。

カレープラントの花
お前は今、開いているのか?…閉じているのか?…いったいいつが、花の盛りなんだ?
だからコイツは、決してメインで美しさやカッコよさをひけらかすことはない。例えばハーブガーデンであったとしても、コモンマロウなどが欲しくなってしまう、そういうことだ。
姿は地味だが、香り同様、暮らし方にもコイツは個性を求める。そう、それは【乾燥】と【日当たり】。逆に言うと、日本の伝統的な【日陰の湿りがちな庭】ではこいつはヒョロヒョロっと徒長してしまうのだ。

こう言ってしまうと、カレープラントはろくでもないヤツに聞こえるかもしれない。でも、現実には我が家で一番生き残っているヤツ。日向の軒下で単体の鉢植えで育て、たまに切り戻しなんかすると、必ず香りを味わう。露地植えに挑戦すると、日当たりと乾燥が適当な場所がなく、結局鉢上げしてやり直し。

俺は結局、このカレー野郎をどうしたいのだろう?

生かしているうちに、いいこともあるさ、と今日もこのカレーな野郎とつきあう。
いづれ、なんかいい感じで何かいい姿を我が庭に返してくれることを少~しだけ、アテにしつつ。
植物fan.TaiChi