根っこがヘンテコな超・巨木【ラクウショウ】植物園では結構な人気者?!

Last Updated on 2023年7月20日 by Taichi

並木道から何かが突き出している…?!

大阪では「北の万博・南の長居」と言われる(?)巨大な公園、長居公園。
その長居公園の並木道がちょっとヘンで、面白いです。

長居公園の【ラクウショウ】並木道

長居公園の【ラクウショウ】並木道

この並木、【ラクウショウ】という名の樹木。2,30mにもなろうかという高木です。

【ラクウショウ】

【ラクウショウ】

ヘンなのは、この樹木【ラクウショウ】の株元。
ニョキニョキとなんか、生えてきています…

株元からニョキニョキとツノが映えている…【ラクウショウ】

株元からニョキニョキとツノが映えている…

これは【呼吸根】と呼ばれるラクウショウの根っこです。
ラクウショウはもともと沼地に自生している樹木で別名【ヌマスギ】とも呼ばれています。
この【呼吸根】が面白くて植物園ではよく植栽され見かけます。

呼吸根は株のまわりの地面から、タケノコのように、にょきにょきと突き出て伸びます。沼沢地では水面からでているものも見られます。
水中や湿地など、地中の酸素が少ない環境で根の呼吸を助けているとされます。同時に、地中に向かって垂直に長い根を出しており、地盤の安定しない場所で体を支えるアンカーの役割もしているのではないかと言われています。

いずれにしても、呼吸根は水中や湿地に適応した、ひとつの形態だと思われます。

【ラクウショウ】とは

学 名:Taxodium distichum
和 名:ラクウショウ(落羽松)
羽根のような葉がそのまま落下する様子に由来します。
英 名:Bald Cypress
別 名:沼杉(ヌマスギ)
科・属:スギ科ヌマスギ属
原産地:北アメリカ
樹 高:20~30m ※巨木になると樹高50m、幹の直径は5mになります。
開花期:4-5月
耐寒性:△
耐暑性:〇
耐陰性:△
特徴・草姿・花言葉
北アメリカ東南部のミシシッピ川流域からフロリダに分布する落葉性の針葉樹。日本には明治時代初期に入ってきました。
湿地や水辺・沼沢地など、地面が水に浸かっているような場所に自生し、別名ヌマスギ(沼杉)とも呼ばれます。
水湿地の植栽に適しており、植物園や大きな公園の池畔によく植えられていますが都会でも比較的見ることの多い樹木です。




【ラクウショウ】園芸家の評判は?

井の頭公園の「ひょうたん池」の周りには、ラクウショウの大木が植栽されていた。根元の周りには、まるで鍾乳洞の鍾乳石を連想させるような形態の気根が多数、眼に飛び込んできた。

東山植物園では宿根草園とアメリカ産植物見本園で見ることができます。どれも個性的な形をしているのでお気に入りの気根を探してみてください。思わず顔を書いてしまいたくなるような、かわいいものもありますよ。

よくみると地面から伸びた手のようにもみえるw(゜o゜)w気根の姿はななんとも不思議な風景。

新宿御苑の”母と子の森”で見られます^^

植物Fan.TaiChi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。