Last Updated on 2024年1月15日 by Taichi
日本の高温多湿には合わない《オージープランツ》の中で…
オージープランツ=オーストラリア原産地の植物には、高温多湿がとりわけ苦手なものが多い。
日本の庭で育てるなら、しっかりとした環境設定が必要です☺️…私もよく枯らしてしまいます😅
そんなオージープランツの中でも、【ウエストリンギア】だけはウチの鉢植えのレギュラー入りしてくれたオージプランツとして、とっても貴重な存在です。
【ウエストリンギア】とは?名前の由来は?
【学 名】Westringia fruticosa
【和 名】ウエストリンギア
※ウエストリンギア(Westringia)という名前は…西(West)のリンギア?!…ではなくて、
18世紀のスウェーデンの医師 ウェストリング(J.P.Westring)の名。
【英 名】Coastal Rosemaryほか
【別 名】オーストラリアン・ローズマリーほか
※昔はローズマリーと混同する名前が多かったですが、【ウエストリンギア】の植物自体がポピュラーになるに連れて別名が減ってきたと思います。
【科・属】シソ科 ウエストリンギア属
【原産地】オーストラリア
オーストラリア原産の木立性の植物。シドニーのあるニューサウスウエールズ州の海岸沿いに原生し、海岸の崖に生えていることから、英名がCoastal Rosemaryとなったそうな。擁壁の上に植えたら枝垂れてよく育ったという記述あり。原生地をみてみたい!
【開花期】春・秋
【特徴・草姿・草丈】
耐寒性△耐暑性△ 半耐寒性常緑低木。
別名の通りローズマリーぽい姿ですが、香りはないです。
育て方がやや難しい分、街では見かけにくいこともあって逆に人気が保たれているのでは。
ウエストリンギアの育て方ポイント①《切り戻し》
梅雨入り前6月上旬が切り戻しの適期
我が家のウエストリンギアは5月中に、開花の最盛期を迎えます。
オーストラリア原産ならではの細葉に小さな薄紫の花が無数に咲いてとっても涼やかな印象。
そしてこの時期のウエストリンギアは、枝葉もぐいぐい伸ばします。
なので花を愛でた後の5月~6月上旬(遅くても6月中には)、
梅雨入り前にしっかり切り戻してやるのが良い。
この鉢植えのウエストリンギアは、
雨ざらしにしていたせいか枯れ枝、枯れ葉が多い。
一方、5~6月のウエストリンギアはたくさんの新芽をつけている。新芽を見つけて、新芽の少し上で切る。
枝の長さの半分くらいまで切り戻すつもりで。
下葉が枯れてなくなっていたら、残りの葉っぱが半分は残るようなイメージで剪定。
切り戻した後は、こんな感じ。
ウエストリンギアの育て方ポイント②《植え替え》
5月のウエストリンギアの根っこの様子
5月、色んな植物が確実に成長期にあって、植え替えたり剪定したりが可能な月。ウエストリンギアもそのひとつ、極端に言えば『何をやっても大丈夫?!』な状態
いつ挿し木したのか良くおぼえていないのですが、誰が見ても『横に伸びすぎ』😂
鉢から出して根っこを見てみましたら、かなり張ってますね~😭これは根詰まり。
植え替え用土と鉢は❓️
あまり大きな鉢に植え替えると私も植物も大変なので、少しだけ大きな素焼きの鉢に、水はけがよさそうな組み合わせ…赤玉土、軽石、なぜか多肉植物の土。
多肉植物の土は堆肥にパーライト、バーミキユライト、ゼオライト、赤玉土といった組み合わせで案外多湿嫌いのウエストリンギアには合うはず👍
…で、こんな感じ。
横に広がった開花中の枝は、剪定してお別れ。
もちっと上に伸びてね☺️
…で、さらにその後のウエストリンギア。
枝葉をわさっと伸ばしててくれました。
刈り込まれ上手なウエストリンギアの【玉仕立て】
通勤途中の某所で見かけた、ウエストリンギアの”玉仕立て”
和洋折衷な感じの独特の植栽が素晴らしいですね。
ウエストリンギアの育て方ポイント その他
置き場所・環境・用土
高温多湿嫌い、温暖、乾燥、日当たりを好む。
鉢植えでも、プラ鉢にピートモスなど保湿性の高い土で雨晒し、などといった組み合わせだと夏は絶対に越せない😅
ウチで場所がなく、仕方なく雨晒しにしたものの8年くらいキープできたのは、
●素焼きの厚めの鉢に、硬質赤玉土+腐葉土で植え付けた。
●切り戻しをマメにして徒長や蒸れを防ぐよう気をつけた
…以上2点が主な理由だと思います。
ウエストリンギアの育て方を記述しているサイトには、
ウエストリンギアは冬の寒さにも弱い、という記述が多いですが、
国内の暖地であれば霜に当てなければ冬越しは十分可能かと。ウチは-4℃まで実績アリです。
水やり
乾いてからたっぷり💦。露地植えは基本的に不要。
肥料
春先、秋口に緩効性の固形肥料を。
増やし方
挿し木推奨。梅雨前に切り戻した枝を使えば良い。経験では発根の確率高し👍
気温的には、秋(9月下旬~10月)でもOK!適期です。
挿し木のポイント
●用土は赤玉土単用。バーミキュライトで覆土して土が乾きにくいようにしてます。
●最近は面倒くさくなって【挿し芽用の土】を使い、水をたっぷりやって土が乾かない様にしてますが、やや発根確率が悪い。
●時期を間違えなければ、「ルートン」とか「メネデール」とか不要です。
うまく育ちますよう…
植物fan.TaiChi
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