Last Updated on 2022年8月19日 by Taichi
ウォーター・ガーデンには【ミソハギ】
7月。都会のど真ん中の憩いの庭園。
池の淵でミソハギが咲いていました。楚々として美しい咲きっぷり。
濃いマゼンタピンクの花が、茎の先端に穂になって咲きます。1輪の花の大きさは1cm弱です。
お盆の花、というイメージが強いですが実際は開花期間が7~8月と長い花です。
ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。Wikipedia
湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。Wikipedia
ミソハギはこれといった病害虫がない上に寒さにも暑さにも強く、水湿地の植物なのでウォーター・ガーデンの植え込みに適しており、普通の草花が育たないような湿った土壌でよく生育します。植えっぱなしでも同じところに花を咲かせることから、花壇のボーダーや寄せ植えの背面にもおすすめの草花です。
ミソハギは【お盆の花】
ミソハギの語源は【禊(みそぎ)+萩】で、禊(みそぎ)とは本来、神事に従う際に川の水で身を清めることを意味します。旧暦のお盆の頃に花をつけるミソハギは、お盆行事で迎え火をたく前に、花穂に水を含ませて玄関や供物に水を振りかけて清めるのに使われるためこの名があります。この花で周囲に水をまく風習は現在でも各地で広く見られます。
【ミソハギ】とは
学 名:Lythrum anceps
和 名:ミソハギ
※名前は「みそぎはぎ」を略したもの。「禊(みそぎ)」とは水を注いで悪魔を払う事。お盆の花として飾られる地域もある。
英 名:purple loosestrife , purple lythrum , spiked loosestrife , purple loosestrife
別 名:盆花(ボンバナ)、精霊花(ショウリョウバナ)
科・属:ミソハギ科ミソハギ属
原産地:日本、ユーラシア大陸、アフリカ北部
草 丈:100~200cm
開花期:7月~8月
花の大きさ:1輪の花の大きさ1cm弱
耐寒性:〇
耐暑性:〇
耐陰性:△
特徴・草姿・花言葉
ミソハギは宿根性の多年草です。浅い水中で抽水植物としても、陸上の花壇でも成長し、すっと伸びた枝に、赤紫の素朴な花を穂状に咲かせます。細い地下茎を伸ばして群生します。葉は普通、対になってつき、細長い卵形で小さく、濃い緑色です。
【ミソハギ】の品種・バリエーションは?
エゾミソハギ:ブラッシュ’
エゾミソハギ(Lythrum salicaria)も同じような環境に生え、全体にやや大きく、花が密につきます。花穂の部分に毛が生えているのが明確な区別点です。
西洋ミソハギ:モルダンピンク
濃桃色の穂状花が、夏花壇のポイントとして存在感抜群。耐暑・耐寒性に優れた丈夫な宿根草で、日本の気候でも育てやすい。
大輪ミソハギ:クリスタルスノー
日本に自生するエゾミソハギに似た株姿だが、花は大きい。今までにないミソハギの白花種。
【ミソハギ】の育て方
環境
浅い水中で抽水植物としても、陸上の花壇でも成長しますが必ず日なたで育てます。寒さに強く寒冷地でなければ屋外で越冬可能です。冬場は一旦枯れたようになりますが翌年も生育するので一年を通して水を切らさないように注意します。
用土
田んぼの土は特に生育が良いですが、一般的な園芸土で大丈夫です。
水やり
鉢植えの場合は腰水にするか、池や水槽に沈めます。水深は鉢の表土の上3~7cmが目安。庭植えの場合は、表土が乾いたら水を与えます。
肥料
4月~6月にかけて、緩効性肥料を月に1回施します。大量には必要ありません。
植え付け・植え替え
ミソハギを2~3年育てていると、株が大きくなってしまいます。鉢植え、地植えともに2~3年に1回は植え替えをしましょう。盆栽づくりの場合は数年植えたままで大丈夫。庭植えの場合は3年に1回掘り上げて植え直します。植え替えは、春3~4月か秋9~10月が適期です。株分けを同時に行うと効率よく数を増やせます。予定外の場所に広がった株は見つけしだい抜き取るか移植します。
剪定
ミソハギの剪定時期は晩秋、もしくは早春です。剪定は枯れた地上部を地際で切り戻し、春以降の成長を促します。
増やし方
株が込みいってきたら、春に株分けを。挿し芽にして増やすこともできます。
【ミソハギ】園芸家の評判は?
もっとミソハギは増やしたいと思ってます。日当たりのいい場所なら元気に育つしジャマにならないので,宿根草ガーデンには使いやすい植物だと思う
今朝見ると、庭の日が当らない所に植えている『ミソハギ』が花をつけていました。
これ、冬に枯れてなくなっても毎年生えてきて花をつけます。
肥料も気にしなくていいし、寒さや乾燥にも強く、日陰でもOK!
湿地で見かける植物というだけあって乾燥には弱いです。
我が家では 特に気にかけて育てているわけではありませんが、少し背の高めの植物の北側に地植えしてあるので 何もしていないけど元気モリモリです。
花壇の北側の縁に沿って地下茎を伸ばしていて、かなりの群生になっています。
植物Fan.TaiChi