侘び寂びをまとうシックなベージュのバラ【いおり】このバラが欲しい!

Last Updated on 2025年7月19日 by Taichi

ローズファームケイジの和ばら「いおり」

日本が誇るばら作家、國枝啓司氏が生み出したシリーズ「和ばら」
その中でも特に人気の高い品種の一つが、ローズファームケイジの「いおり」です。

和バラ【いおり】

和バラ【いおり】

シックで繊細なニュアンスカラーが魅力の「いおり」は、日本の美意識「侘び寂び」を表現する、見る人の心を惹きつける逸品です。

「いおり」は、同じくローズファームケイジが作出した人気品種「葵(あおい)」の枝変わりとして誕生しました。その名は、

「もの静かでさびしい庵(いおり)にこの花が一輪飾られていると、空間がぱっと華やぐのではないか」

という國枝氏の思いから名付けられました。日本の伝統的な美意識である侘び寂びを、一輪のバラの中に表現した、奥深い魅力を持つバラです。

和バラ【いおり】

和バラ【いおり】

花形は半剣弁カップ咲きで、澄んだベージュを基調とし、カップの底にはレモンイエローが差す絶妙なグラデーションが特徴です。花径は約5~6cmの中輪で、花弁はフリルのように軽く波打ち、クラシックな雰囲気を醸し出します。
低温期にはより美しいカップ咲きになり、外の光や温度に当たることで外花弁の色合いが「葵」に近い色へと変化するのも魅力の一つです。

和バラ【いおり】見事な房咲き

和バラ【いおり】見事な房咲き

香りは微香ですが、花付きが非常に良く、房になって咲き誇る姿は圧巻です。切り花品種としても流通しており、驚くほどの花持ちの良さも特筆すべき点です。
咲き始めから時間が経つにつれて変化する花の色や形も楽しむことができます。

和バラ「いおり」はこんな方にオススメ

「いおり」は、樹高が約1.0m、幅約0.8mとコンパクトな半横張り性の樹形のため、限られたスペースでの栽培を考えている方や、鉢植えでバラを楽しみたい方におすすめです。また、花付きが良く、四季咲き性のため、長い期間美しい花姿を楽しむことができます。やや暑さに弱い性質がありますが、乾燥には強く、秋には旺盛にシュートを出す生育旺盛な面も持ち合わせています。

和バラ【いおり】スタンダード仕立てにしても素晴らしい

和バラ【いおり】スタンダード仕立てにしても素晴らしい

和バラ【いおり】の基本情報

【和 名】いおり (Ioli)
【系 統】F&Gローズ (フロリバンダ)
【花の大きさ】中輪 (約5~6cm)
【花の色】淡い茶色・ベージュ~ピンクベージュ (季節により変化)
【花の形】半剣弁カップ咲き (低温期にはカップ咲きに変化)
【香 り】微香
【咲き方】四季咲き 房咲き
【樹 形】半横張り性
【樹高・幅】約1.0m×約0.8m
【作出国】日本
【作出者】國枝啓司 (ローズファームケイジ)
【作出年】2011年
【病害虫】普通
【用 途】切り花、園芸用苗、鉢栽培
【交配親】「葵」の枝変わり
~その他の特徴~
「いおり」は花付きと花持ちに非常に優れており、切り花としても長く楽しめます。枝は細くしなやかですが、花をたくさんつけ、ブーケのように咲く様子は非常に愛らしいです。樹勢は普通ですが、秋には新しいシュートを活発に伸ばします。やや暑さに弱い傾向が見られますが、一般的な栽培管理で十分に育てられます。

育て方のアドバイス

「いおり」の冬季剪定は、樹高の約1/2を目安に切り戻すと良いでしょう。そのほかの日当たり、用土、水やり、肥料、病害虫対策などについては、一般的なバラの育て方に準じて管理してください。鉢植えの場合、水切れに注意し、適度な水やりと肥料を与えることで、豊かな花を咲かせます。

和バラ【いおり】園芸家の評判

「いおり」を実際に育てている園芸家からは、その独特のカフェオレのような色合いや、シックで落ち着いた雰囲気が高く評価されています。特に、季節や光の当たり方によって微妙に変化する花色が多くの人々を魅了しています。花持ちの良さや、育てやすさも相まって、人気の高い和ばらとして親しまれています。

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。