冬、バラ苗の枝が赤くなる理由とは?

Last Updated on 2021年12月28日 by Taichi

本日の気温1℃~10℃
寒いっっ!こんな冬の日に、日溜まりで美しく咲いてくれてる
冬バラ…

切れないんですよね~
貧乏性というか、勿体なくて剪定できない。

冬バラの枝はなぜ赤らむのか?

さて、冬の時期にバラを愛でていると、
バラ苗の枝が赤くなっているのに気づきます。

枝が赤い…おかしい…
このバラ、枯れるのかな?と、
昔は心配になったものです。

バラ苗の枝が赤くなる理由を簡単に書き記しますと…

気温が低くなると、バラは凍結防止のためにアントシアニンを生成する。

アントシアニン(anthocyanin)は、
植物界において広く存在する色素、アントシアン
(英:anthocyan、果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称)
のうち、
アントシアニジン(英:anthocyanidin)が
グリコンとして糖や糖鎖と結びついた糖体成分のこと。

高等植物では普遍的な物質であり
花や果実の色の表現に役立っている。
フラボノイドの一種で、酸化物質として知られる。

(Wikipedia)

冬になり気温が下がると、
バラはバラ自身の糖濃度を上げて
寒さに耐える。

その為のアントシアニン。
そのアントシアニンの色によってバラの枝が赤く見える。

バラ苗の枝が赤くなるとバラが冬を感じている、
ということで、バラが休眠期に入る目安になります。

※秋の紅葉のメカニズムも、
このアントシアニンが関係しているそうです。

秋の紅葉もアントシアニンが関係している

秋の紅葉もアントシアニンが関係している

さてウチのバラ苗ですが、もうひとつ。

同じ苗なのに枝の色が全然違う。

👇👇👇👇

日に当たっている側だけが、枝も葉も赤くなっています。

コレはアントシアニンの合成に紫外線が影響しているため。

いつもじい~っとしてて動かない植物たちですが
それでも日々生きてていろんなことをやっているんですね。
なかなか深くて面白い!

ちなみにこの「休眠期に入ったと思われるバラ」は、年明け1月中に剪定予定にします。

植物Fan.TaiChi

関連記事クリスマスに咲いてくれるバラ!【クリーミーエデン】

11月下旬 なかなか開かない…

クリスマスに咲いてくれるバラ!【クリーミーエデン】

2021.12.24

ランキング参加中です。ポチッと、お願いいたします~!




ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。