Last Updated on 2022年4月7日 by Taichi
正体不明…何物でもない球根植物?
スノーフレークとは、ヒガンバナ科の植物の1つ。和名はオオマツユキソウ、別名はスズランスイセン。Wikipedia
この【スノーフレーク】という植物は、和名「オオマツユキソウ(大待雪草)」を名乗っていますが、「マツユキソウ」のスノードロップとは同じヒガンバナ科ながら形状がかなり違います。スノードロップはポツリポツリと生えても絵になりますが、このスノーフレークは庭植えであれ鉢植えであれ、群生させたほうが見栄えがします。
スイセンによく似た細めの葉っぱに、スズランのような釣鐘形をした花を下向きに咲かせることから別名「スズランスイセン」を名乗っていますが、花の大きさに比して丈が高いのでスズランほどの可憐さには欠けます。花が大きくないのでスイセンほどの華やかにも欠けます。
…とまあ、私が見かけた限りではどことなく中途半端な【スノーフレーク】なのですが、一方で大変丈夫であり、かの園芸家ポールスミザー氏いわく
一度根付いたら密生した群落を作り、ごくわずかな手入れしか必要としない
そうです。4月に咲く、丈の割に小ぶりな花も、純白に緑のデザインは他で見かけない美しさもあろうかと思います。
スノーフレークとは
学 名:Leucojum aestivum
※学名の「Leucojum」はギリシア語で「白いスミレ」の意味です。スミレのような芳香を放つ事に因みます。
和 名:スノーフレーク、オオマツユキソウ
※スノーフレークは「雪片」「ひとひらの雪」という意味です。
英 名:Summer snowflake
※スノーフレークは雪の降らない時期に開花することから、英名はSummer snowflake(サマー・スノーフレーク)と名付けられました。
別 名:スズランスイセン(鈴蘭水仙)
科・属:ヒガンバナ科スノーフレーク属(レウコユム属)
原産地:中央ヨーロッパおよび地中海沿岸 東ヨーロッパ~西アジア
草 丈:20~45cm
開花期:3~4月
花の大きさ:1.5cm
耐寒性:強い
耐暑性:夏は休眠する
耐陰性:かなりある方
特徴・草姿
3月~4月頃に釣鐘型の花を咲かせる『春告花』です。6枚の白い花弁の縁に小さな緑の斑点が入り、とても愛らしいです。性質は強く、数年間は植えっぱなしでも開花します。群植して植えると年々見事な風景となります。
スノーフレークの育て方
環境
スノーフレークは、基本的に日当たり・水はけのよい環境を好みます。日向~半日陰で育ちますが、あまり日当たりが良くないと花付きが悪くなりますので2~3月の成長期、開花期には日当たりがあるのがよいですね。
用土
市販の園芸用土でOK。
水やり
乾いたら、たっぷり
肥料
植え付け時に緩効性化成肥料を
植え付け・植え替え
植え付けの適期は秋(9月中旬~10月)です。2月上~中旬に葉が伸びてきて、3月中旬から1花茎に1~4個の花を咲かせます。その後、5月下旬には地上部が枯れて休眠に入ります。
地面に植え付ける時は、深さ7cm前後、球根の間は10cmあけて植え付けます。
鉢植えなら5号鉢に5球程度を深さ5cm程度のやや浅植えで植え付けます。密集させて植え付けた方が見栄えがしますが、密植しすぎると花が咲かないことがありますので注意。
※環境にもよるのですが…植えっぱなしだと徐々に花つきが落ち、草姿も乱れてきますので注意。
スノーフレークは有毒?
スノーフレークはとても愛らしい花ですが、スイセンと同様にリコリンやガランタミンといったアルカロイドをもつ有毒植物です。
葉がニラに似ているため、花が咲いていないと間違える例が多い。家庭菜園と花壇を区別し、家庭菜園にはスノーフレークやスイセンなどを植えないようにする。臭いでニラとの区別は容易。(厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル)
実際に、人が食べてしまった事件が…
2014 年 4 月、愛知県日進市の家族 3 人が、自宅近くの空き地に生えていたスノーフレークを採って食べ、軽い嘔吐などの食中毒症状を発症したが、一日以内に回復した。 3 人は 70 代の夫婦と 40 代の息子で、「茎がニラに似ていた。焼きそばに混ぜて食べた。」と話したという。
スノーフレークの花言葉
スノーフレークの清楚で可憐・清らかな花姿にちなんで、「純潔」「汚れなき心」という花言葉が付きました。
植物fan.Taichi
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