【害虫対策】オリーブの天敵だけど、どんな葉っぱでも巻いて食べるハマキムシ

Last Updated on 2022年6月5日 by Taichi

春になったら害虫【ハマキムシ】に注意

オリーブ愛好家なら、必ず被害にあっているのでは?と思われる
厄介な虫…その名も【ハマキムシ】

今日もハマキムシは、新たに伸びてきたカワイイオリーブの葉っぱをめちゃくちゃにしてくれます(# ゚Д゚)

【ハマキムシ】の被害 オリーブの新葉を綴って閉じる

【ハマキムシ】の被害 オリーブの新葉を綴って閉じる

体長が数ミリの小さな幼虫が…

葉っぱを巻いたり…
折ったり…
綴りあわせたり…

…と、ハマキムシは葉を巻いたり折ったり綴(つづ)り合わせたりして、葉を食害します。

巻かれてしまった葉っぱをはがすと、小さな幼虫が…

ハマキムシの幼虫

ハマキムシの幼虫

当然、食べられた葉っぱは美観を大きく損ないます。
オリーブ一株の枝先という枝先に産卵する勢いがありますが、コガネムシの幼虫のようにこちらが気が付かない間に食害されて枯れてしまうということはないです。

「葉っぱを巻く」という表現が一番シンプルでわかりやすいから「葉巻虫」ハマキムシという名前にしたのでしょうね。幼虫がハマキだから成虫がハマキガ、ということでしょうか。

このハマキムシ、適度に柔らかくて巻いたり折ったり綴(つづ)り合わせたりし易い葉っぱならば、オリーブに限らず見境なく産卵しそう。先日はコオニユリの葉っぱに数匹、葉っぱと茎を綴(つづ)り合わせてボロボロにしてくれました。
葉っぱを茎からはがしてみると…ハマキムシが蛹(さなぎ)になっていました。

ハマキムシの蛹(さなぎ)

ハマキムシの蛹(さなぎ)

バラにもハマキムシが…

我が家で、個人的に1番人気のバラ【ブルームーン】も、ハマキムシの被害にあいました。

バラ【ブルームーン】の葉っぱが綴じられていました…

バラ【ブルームーン】の葉っぱが綴じられていました…

バラ【ブルームーン】の葉っぱを開くとハマキムシが…

バラ【ブルームーン】の葉っぱを開くとハマキムシが…

このハマキムシ、本当に見境なく葉っぱを食い散らかすヤツですね。

ハマキムシとは

◎チョウ(鱗翅)目 ハマキガ科 ハマキガ亜科
◎ハマキムシには何百もの種類がいるそうです。覚える気にはなりませぬ。チャハマキとコカクモンハマキが多くの植物を加害します。
◎ハマキムシの発生時期は夏を中心に年がら年中。年に何度も発生します。冬場は幼虫の状態で、巻いた葉の中で越冬しますが、温暖化が進む中、冬でも気温が高ければしっかり活動しやがります。




ハマキムシ対策

葉を巻いた中やつづり合わせて葉の中に幼虫がいるため、見かけたら被害葉ごと摘み取るのが一番早いです。せっかく伸びてきた枝葉の先を切るのはちょっと悔しいですが、早めの剪定とあきらめるのも一考。

薬剤では、害虫に効く浸透移行性剤のオルトラン水和剤が効果的です。また、スミチオン乳剤で退治する場合は、特に中にいる虫によくかかるようにタップリと散布します。

ハマキムシの成虫はハマキガ=蛾です。蛾は明るいところに集まりますので、夜間の灯りはハマキガを集めてしまうことになります。屋外の街頭や自宅の漏れ明かりは消しようがないとも思いますが、夜間は不要・余計な電気は消すにこしたことはないですね。

植物fan.Taichi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。