葉っぱの裏に黄色い粉が…「さび病」の恐怖と対策

Last Updated on 2023年4月30日 by Taichi

カタバミの葉の裏に「黄色い粉」が…?

本来、どこにでも生えてくる?雑草扱いのイモカタバミをちょっと特別扱いしてちいさな鉢植えで育ててきたのですが…

6月に入って、はっきりと目に見えて調子が悪くなりまして。黄色い斑点が所々に発生しています。

【イモカタバミ】の葉が黄ばんでいる…

【イモカタバミ】の葉が黄ばんでいる…

葉の裏をめくってみると、謎の黄色い粉が
吹きだしたように発生しています。

葉っぱをめくると、裏には謎の黄色い粉が吹き出している

葉っぱをめくると、裏には謎の黄色い粉が吹き出している

このカタバミの症状、調べてみると
「さび病」でした。
カタバミ愛好家?の方々は、結構被害にあっているようです。

「さび病」とは?

さび病は、カビ(糸状菌)の一種である「さび病菌」に感染する病気で、空気及び水で伝染する病気です。さび病菌は、宿主植物の生きた組織あるいは細胞からしか栄養をとることができない「絶対寄生菌」で、宿主植物の死んだ組織からは栄養をとることができません。

さび病が発生しやすい時期は4~5月(および9~10月)です。
被害にあうのは葉っぱです。葉に橙黄色の斑点が発生します
※植物によって葉の表面にできる病斑の色が異なり、黒色、褐色、淡黄色、白色などがあります。
斑点が破れて出てくる胞子の発生温度は9~10℃で、夏期に低温多雨の年に多発します。24℃以上になると発生が少なくなります。
この病気にかかると苗の生育が阻害され、早期に落葉することの多い病気です。

これまでさび病にはお目にかかったことがなかったのですが、
草花(カランコエ、キク、バラ、ベゴニアなど)野菜(ダイコン、エダマメ、シソなど)果樹(ブドウなど)庭木(キンモクセイ、ツツジ、アジサイなど)いろんな植物が被害にあう様です。




原因は「肥料のバランスが悪い」

さび病は、主に「肥料の与え過ぎや肥料不足」で発生するそうです。ただ病気が発生するというのは、植物のコンディションがそもそも良くないことが根本的な原因であることが多いので、日当たり、風通しよく、過湿を避けて植物の気持ち良い状態を保ちながら育てることが肝心です。

「同種寄生菌」と「異種寄生菌」

さび病を引き起こす菌には
同じ植物間で伝染するタイプ「同種寄生菌」と違う植物間を伝染するタイプ「異種寄生菌」があります。冬に枯れる植物に寄生する「同種寄生菌」は、被害植物体上で越冬し、「異種寄生菌」は冬の間は『中間宿主』と呼ばれる別の種類の植物体上で越冬し、それぞれ発生源となります。

てことは、拙宅のイモカタバミの黄色い粉が「異種寄生菌」だとすると、『中間宿主』であるカタバミを通って、ほかの植物に憑りついていく、ということ?恐ろしい!



秋には再発生?

さび病にかかった植物は梅雨明けまでにひととおり処分しました。が、酷暑の時期を過ぎるとツユクサやパキラに、再びさび病が現れました。

さび病が発生したツユクサ

さび病が発生したツユクサ

さび病が発生したパキラ

さび病が発生したパキラ

根治・根絶するには時間がかかりそうです…

室内の観葉植物・オーガスタにも【さび病】が

翌年の春。
室内で育ててきたオーガスタの葉にも【さび病】の症状が…

観葉植物・オーガスタにも【さび病】が

観葉植物・オーガスタにも【さび病】が

観葉植物・オーガスタにも【さび病】が

観葉植物・オーガスタにも【さび病】が

症状の出た葉を切って処分しました。
株ごと処分するのはもう少し様子を見てから…😢

さび病対策をどうするか?

発見したら、病気にかかっている部分は捨ててしまうのが吉。
殺菌は、炭酸水素カリウムが有効成分の、カリ肥料効果もある殺菌剤が有効のようです。

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。