南国の花・夏告花の【ハイビスカス】品種・水やり・肥料など育て方のポイント総チェック

Last Updated on 2023年6月11日 by Taichi

夏告花?ヒマワリの前に【ハイビスカス】

真夏の花のイメージが強いハイビスカスですが、真夏が来る前にきれいな花を咲かせてくれる【夏告花】です。昨今の酷暑の時期に花が一旦休むこともありますが、初秋までは咲き続けます。

ハイビスカスの花@沖縄某所

ハイビスカスの花@沖縄某所

ハワイ州の花であり、ハワイ語では「アロアロ」と呼ばれています。国内でも、沖縄では庭木や街路樹に使われ3m近い高さにまでなることもあります。どこにでもある身近な花として「アカバナー」と呼ばれ親しまれています。

ハイビスカスは3系統

世界にはハイビスカスの園芸品種は1万種近くありますが、
園芸品種は主にハワイアン系・在来系・コーラル系の3系統に分けられます。

ハワイアン系(ニュータイプ)

ハイビスカス【ダークグレイス】

ハイビスカス【ダークグレイス】

花は大輪で花色の変化に富みますが性質が弱いです。ハワイアン系の品種が世界のハイビスカスのほとんどを占めます。

在来系(オールドタイプ)

花はやや小さく花色の変化も少ないですが、丈夫です
「レッドスター」「ミセスユミ」などが人気です。

ハイビスカス【レッドスター】

ハイビスカス【レッドスター】

コーラル系

花が小さく、樹高が高いです。暑さに強い反面、寒さにやや弱いです。
コーラル系ハイビスカスの「ピンクアイス」など人気品種があります

ハイビスカス【ピンクアイス】
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一般にハイビスカスは暑さに強いイメージがあるようですが、コーラル系以外は30℃を超える暑さでは花が少なくなり、特にハワイアン系はほとんど開花しなくなります。

【ハイビスカス】とは

学 名:Hibiscus
和 名:ブッソウゲ(扶桑花,扶桑華)
英 名:tropical hibiscus , China-rose , Chinese hibiscus , Hawaiian hibiscus , hibiscus , rose-of-China , blacking plant
別 名:朱槿 zhu jin(中国名)
科・属:アオイ科フヨウ属
原産地:ハワイ・マスカリン諸島

草 丈:0.5~2m
一般に親しまれているのは鉢植えのハイビスカスで、販売時にはほとんどに矮化剤が散布されており、高さ30cm程度のものが多く見られます。
沖縄や宮古島など南国で地植えされている株は3m程度まで大きく伸び、垣根にも利用されます。

開花期:5月~10月
花の大きさ:
耐寒性:△
耐暑性:コーラル系〇,在来系〇△,ハワイアン系△
耐陰性:△
特徴・草姿
原色の鮮やかな花色が魅力の熱帯花木。
ハイビスカスの花の寿命はほとんど1日限りで、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。
大輪の品種や涼しい季節は2日もつことがありますし、最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきています。




ハイビスカス【レモンイエロー】

ハイビスカス【レモンイエロー】

【ハイビスカス】の育て方

環境

ハイビスカスは基本的に日光を好みますが、夏に株が弱っている時は半日陰へ移動させましょう。
5月~10月は庭植え可能です。
冬はガラス越しの日光が当たる暖かい室内での管理が基本ですが、西日本で霜がほぼ降りない地域などは戸外で冬越し可能です。

用土

水はけのよい用土が適します。赤玉土小粒7、腐葉土3の基本配合土推奨。
こんな専用土もありますよ!
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水やり

ハイビスカスは、基本的には水が好きな植物です。
春~秋の成長・開花期は、水やりの基本通り”鉢土の表面が乾いたらたっぷり”与えましょう。
特によく開花しているときは水分の吸収が盛んなので、水切れに注意しましょう。
冬の水やりは控え気味に管理します。
庭植えの場合は、ほかの花木同様に乾燥が続くときはたっぷりと水を与えます。

肥料

春から秋の成長期に、化成肥料などを規定量よりやや多めに施します。ただし夏の暑さで成長が衰えているときは、化成肥料は控えてやや薄めの液体肥料を施し、様子を見てください。
庭植えの場合も同様です。

植え付け・植え替え

植え替えの適期は5月~6月です。ハイビスカスは生育旺盛でしっかり根を張ります。鉢植えは2年に1回は必ず植え替えましょう。植え替えを怠ると、生育が衰えるだけでなく立ち枯れを起こしやすくなります。また根を切らず用土を足すだけの鉢増しならば、9月まで行えます。鉢植えを購入した際は、小さめの鉢に植えられていることが多いので、一回り大きな鉢に植え替えたほうが水管理が楽になります。
庭へ植えつける時は5月~6月に行います。腐葉土などの有機物をよく混ぜてから植えつけましょう。冬越しのための掘り上げは10月いっぱいまでに行います。鉢上げの用土は腐葉土などの有機物を混ぜることを避けると、冬の立ち枯れによる失敗を防ぐことができます。

剪定

適期は4月か10月です。成長期に強い剪定をすると長期間開花しなくなるので注意します。

増やし方

挿し木、接ぎ木で増やします。
挿し木:在来系とハワイアン系は4月中旬~6月、コーラル系は5月~9月に枝を10cmほど切って挿します。用土は水はけ、水もちのよい清潔なもの(鹿沼土、赤玉土)がオススメ。
接ぎ木:ハワイアン系の品種は性質が弱く挿し木が困難なものが多いです。丈夫な在来系に接ぎ木する方法があります。

ハイビスカスの葉っぱが黄色くなって落ちる?

ハイビスカスの葉っぱが黄色くなって落葉してしまうことがよくあると思いますが…
原因は色々と考えられます。
〇水切れ
〇肥料不足
〇根詰まり
〇高温に耐えられない
育て方の各項目で対策を記してありますが、マメに観察し、対策してあげるとよいでしょう。

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。