花が少ない夏にジャンジャン咲いてくれる【ムクゲ(木槿)】の育て方総チェック!

Last Updated on 2023年10月9日 by Taichi

【ムクゲ(槿)】の開花は7月中旬から

7月も半ばを越えた頃、近所のムクゲの花が咲きだしました。

ムクゲの花が咲きだすのは7月中旬から

ムクゲの花が咲きだすのは7月中旬から

アジサイ(紫陽花)が盛りを過ぎて暑さが厳しくなり、干上がってしまう植物やらウッソウと繁る植物やらで整いにくくなる真夏の頃に、爽やかな花を咲かせてくれるのは本当にありがたい!
そんな花木ですね。

【ムクゲ(木槿)】薄紅のツボミも美しい

【ムクゲ(木槿)】薄紅のツボミも美しい

ムクゲは鉢植えで小さく仕立てることも可能ですし、庭木・シンボルツリーとして育てると人の高さを大きく超えて育ちます。
【ムクゲ(木槿)】初秋まで花を咲かせてくれる

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【ムクゲ】とは

学 名:Hibiscus syriacus
和 名:ムクゲ(槿)
英 名:rose of Sharon
別 名:ハチス、もくげ
科・属:アオイ科フヨウ属
原産地:中国
草 丈:1~3m
開花期:7月~9月
花の大きさ:5~7㎝
耐寒性:〇
耐暑性:〇
耐陰性:△
特徴・草姿
ハイビスカス等と同じアオイ科フヨウ属ですがフヨウ属の中では寒さに強く、丈夫で栽培しやすいです。生育旺盛なので庭植え、露地植えに向きますが鉢植えでも楽しめます。




【ムクゲ(木槿)】の育て方

環境

ムクゲは日当たりと水はけのよい環境を好みます。日当たりが悪いと花つきが悪くなりますのでご注意を。

用土

ムクゲ(木槿)は水はけ(排水性)がよければ、土質は特に選びません。用土はホームセンターや園芸店で販売されている培養土或いは赤玉土小粒6:腐葉土4の基本用土を用います。

水やり

ムクゲは乾燥を嫌いますが、庭に地植えをして根付いたら水やりを行う必要はありません。夏場、極端に乾燥している場合のみ水を十分に与えるようにします。
鉢植えの場合でしたら、水やりの基本である《乾いたらたっぷり》土の表面が乾いていたら十分な水やりをします。

肥料

肥料は冬の落葉時期(12月~1月)に寒肥として固形の油かすなどの有機質肥料を施します。
一般の花木には夏に肥料は施しませんが、ムクゲには夏の開花時期(7月~9月)に、緩効性化成肥料を少なめ(基本量の1/3程度)に追肥すると花つきがよくなります。
※ムクゲは生長スピードが速く、肥料を吸う力も強いので必要なら6月頃にも化成肥料を与えます。

植え付け・植え替え

植え付け、植え替えは落葉期に行います。根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土やピートモス、完熟堆肥などをすき込んでから植えつけます。

剪定

ムクゲの剪定の適期は11月~3月です。
春に剪定を行うこともできますが、ムクゲは春、枝を伸ばした後に花芽をつけますので4月以降に剪定をすると花芽を落とす恐れがあり、花が咲かなくなってしまいますので要注意。落葉期にバランスを見ながら剪定します。ムクゲは萌芽力が強く、基本的にどこで切っても問題ありません。
枝が混み合っている場合は、枝のつけ根から数本切り落として内部まで日が当たるようにするとよいでしょう。

ムクゲは刈り込みに耐えていろいろな形に仕立てられますし、枝葉をよく吹くので生け垣にも利用できます。
自然樹形でもまとまりがよいので、大きさを気にしなければ剪定をしなくても構いません。

増やし方

ムクゲは挿し木で簡単にふやすことができます。葉の出る前、落葉期の3~4月に、前年に伸びた枝を使って挿し木をすると容易に発根します。
その年に伸びた新梢が堅くなりかける5~6月、または完全に堅くなった9月下旬~10月にも挿し木ができます。
枝を長さ15cmほどで切り取り、先端の葉2~3対を残して、赤玉土小粒や挿し木用土に挿します。たっぷりと水やりし日陰で乾かさないように管理すれば1カ月ほどで発根します。

病害虫

ムクゲは病気にかかりにくく、害虫が発生しても木を枯らすほどの被害が出ることは稀です。ムクゲで発生しやすい害虫はアブラムシ、ハダニ、ハマキムシ、カミキリムシです。見つけ次第捕殺したり薬剤を散布して駆除するようにしましょう。病気は特にありませんが、アブラムシによってすす病が誘発されることがあります。

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植物fan.Taichi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。