Last Updated on 2023年7月17日 by Taichi
ツリフネソウ科の1品種
ツリフネソウの花はムラサキ色ですが、この【ハナツリフネソウ(源平ツリフネソウ)】は紅白の花色をしています。

ハナツリフネソウ(源平ツリフネソウ)
ツリフネソウは日本各地に分布する一年草でインパチェンスやホウセンカの仲間で、白&紫(ピンク?)の二色に咲き分けたこの【ハナツリフネソウ】は、源氏と平氏の源平に見立てて”源平ツリフネソウ”とも呼ばれていますが、元はインドからパキスタンの熱帯の高原地方に分布している植物
原種のツリフネソウとは自生地も花の形も異なり、ハナツリフネソウ(花釣舟草)という和名がついています。
【源平ツリフネソウ】とは
学 名:Impatiens balfourii(インパチェンス・バルフォウリイ)
学名のバルフォウリイは、エディンバラ王立植物園のアイザック・ベイリー・バルフォア(Sir Isaac Bayley Balfour )教授にちなんでつけられています。
和 名:ハナツリフネソウ
英 名:Bulfour’s touch me not(バルフォアズ・タッチ・ミー・ノット:バルフォアの鳳仙花)
別 名:源平ツリフネソウ
科・属:ツリフネソウ科ツリフネソウ属
原産地:日本 朝鮮半島 中国東北部
草 丈:50~80cm
開花期:8~10月
花の大きさ:
耐寒性:✕
耐暑性:◎
耐陰性:〇
花言葉:安楽、詩的な愛、期待、私に触らないで
「私に触らないで」は、種が莢から弾け飛ぶ様子から
【ハナツリフネソウ】の育て方
環境
半日陰で水はけ水もちがよく、適度に湿り気のある土壌を好みます。 地植えの場合は落葉樹の下に植えるとよいです。
用土
市販の園芸用土で十分です。配合なら赤玉土6:腐葉土4
水やり
水やりは水切れに注意し、土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。
肥料
基本的にツリフネソウはそれほど肥料を必要としません。
植え付け・植え替え時には元肥として緩効性化成肥料を。春~夏の生育期は同じく緩効性の化成肥料を置き肥します。
充実した種子を成らせるなら花後のお礼肥えを。これも化成肥料を使用します。
増やし方
タネで増やすのが一般的です。
自然にまかせると種子は弾けてそこら中に飛び散りますから、確実に採取したいならお茶のパックや手作りの小袋などを被せて採取します。
※地植えだと飛び散った種子が勝手に芽を出しますから、増やそうと思わなくても環境に恵まれればどんどん増えていきます。
原則は取り蒔きですが、タネの蒔きどきは春の4~5月ごろなので保存したい場合は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れておきます。
ツリフネソウの仲間は直根性のため根が真下に伸びるので直接鉢または庭に蒔いてそのまま育てます。
(植え替えることによって根が傷つくと素直に成長せず、花が咲かない可能性があります)
用土の表面に蒔いたら種が隠れる程度に土をかけ、たっぷり水やりします。発芽後は早めに間引きします。

ハナツリフネソウ【源平ツリフネソウ】
【ハナツリフネソウ】園芸家の評判は?
山野草の展示会で見た、このツリフネソウが気になり、ネットで探して、何とか種子を購入いたしました。
少し、大き目の鉢と小さなポットに何個かタネを播きました。
湿気のあるところが良いと思い、実家の井戸の縁に置いてみました。今年の、七月初めにつぼみが膨らみ始め、中旬頃にきれいが花が咲きました。
日本の山野草のふりをして「源平ツリフネソウ」という紛らわしい名で、山野草を扱う業者の間で流通しています。
ツリフネソウは距が巻いており、インパチェンス・バルフォウリイは後ろに伸びていますから、明らかに違います。
ヒマラヤ原産で、日本のツリフネソウよりも花着きが良く、耐暑性もあるので栽培は容易です。
植物Fan.TaiChi