独特の花姿!和庭ガーデニングに必須の【ホトトギス】の品種・育て方の総チェック!

Last Updated on 2022年10月23日 by Taichi

京都・鷹峯【源光庵】のホトトギスが素晴らしい

京都の社寺仏閣にある庭園では
秋によく見かけるホトトギスの花。

ホトトギスの花

ホトトギスの花

出会う場が癒しの庭園のいい場所なんで、
会えば会うほどココロ惹かれるようになる花です。

観光客でにぎわう【源光庵】庭園の参道脇にも、
ホトトギスが咲いていました。

京都【源光庵】のホトトギスが美しい

京都【源光庵】のホトトギスが美しい

花の柄がホトトギスの胸の模様と似ているからこの名前がついたそうです。

【ホトトギス】とは

学 名:Tricyrtis hirta
Tricyrtis(トリキルティス)はギリシャ語の
「treis(三)+ kyrtos(曲)」が語源。
曲がっている三枚の《外花被》を表現したもの。
和 名:ホトトギス(杜鵑草)
英 名:Toad lily ※”ヒキガエルのようなユリ”の意味。
別 名:油天草(ゆてんぐさ・ゆてんそう)
※模様が油のシミに見えるからだそうです。トンでもない名前…

科・属:ユリ科ホトトギス属
原産地:東アジア ※約20種が分布するとされており日本は約10種が自生
草 丈:30~100cm
開花期:9〜10月頃 
※開花が早い品種は7月から開花。遅いと11月上旬頃までは開花します。
花の大きさ:2~3cm
耐寒性:〇 冬は地上部が枯れて越冬しますが寒さには強い。関東地方以西の暖地では屋外で普通に冬越しします。
耐暑性:△ 暑さと紫外線は苦手。夏の直射は避けて日陰に置くようにしましょう。
耐陰性:〇ホトトギスは日陰のやや湿った斜面や崖、岩場に自生するので日陰には強いです。
特徴・草姿・花言葉
日本の特産種でもあり主に太平洋側、日陰のやや湿った斜面や崖・岩場に見られる山野草・多年草です。茎は枝分かれせずに真っ直ぐ或いは斜めにスッと伸びます。場所や地域によっては弓なりに垂れることもあります。
葉のわきに直径2~3cmで紫色の斑点のある花を1~3輪咲かせます。

【ホトトギス】茎がすっと枝分かれせずに伸びる

【ホトトギス】茎がすっと枝分かれせずに伸びる

半日陰で湿り気のある環境でよく育つのでシェードガーデンや樹木の足元に彩りを添えるのもよいでしょう。
また和風庭園は言うに及ばず、野生味のある雰囲気を生かしてナチュラルガーデンやロックガーデンで仕立ててもいい感じ。




【ホトトギス】の品種・バリエーションは?

ホトトギスには色々なバリエイションがあります。
ヤマジノホトトギス、ヤマホトトギス、キバナホトトギス、シロホトトギスetc.
よく見かける品種にタイワンホトトギスがあります。

タイワンホトトギス

【タイワンホトトギス】 枝先が分枝して花を咲かせる

台湾で普通に見られるタイワンホトトギス。枝が分岐してその先に花芽が付くので、ホトトギスと咲き方が異なります。



【ホトトギス】の育て方

環境

鉢植え、庭植えとも、よく風の通る明るい日陰が最適です。ある程度の湿度がないと葉が傷みますので、乾燥しやすい場所では打ち水などするとよいでしょう。

用土

水はけ、水もちのよい土壌を好み、水はけさえよければ用土にはあまりこだわりません。地植えなら植える場所に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んでおきます。
鉢植えは市販の山野草用培養土がオススメ。

水やり

大きなポイントは【ホトトギスは乾燥に弱い】ということ。
水やりの基本は【乾いたらタップリ】ですが、ホトトギス相手には【乾くや否やタップリ】という気持ちで。
庭植え・露地植えは根付くまでは特に乾燥に気をつけましょう。
上にも書いたように、乾燥した日や高温がキツい日は、葉の乾燥を防ぐための打ち水などしてやりましょう。

肥料

肥料は基本通り
●元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜます。
●生育期の春(3月~6月)秋(9月~10月)に追肥として緩効性化成肥料を与えます。液体肥料を週に1回与えるのもOK。
●庭植えの場合は少なめでも問題ありません。

植え付け・植え替え

植え付け・植え替えは生育期の手前の2月~3月が適期です。生育旺盛なので根詰まりを起こさぬよう鉢植えの場合は2年に1回くらいは植え替えます。庭植えの場合は3年に1回は植え直すのがよいでしょう。

剪定

ホトトギスは基本的に剪定を必要とする植物ではありませんが、5月下旬~6月に背丈を詰めるために切っても大丈夫です。

病害虫

白絹病やさび病などに注意。

増やし方

ホトトギスは株分け・挿し木・タネ蒔きで増やせます。
株分け:植え替えの際に株分けできます。自然に分かれている部分で2〜3芽つけて根を切り分けます。
挿し木:5月~6月に、しっかりと伸びた茎を3~5節つけて切り、清潔な用土(川砂、赤玉土、鹿沼土、バーミキューライトなど)に挿します。
タネ蒔き:タネは11月~12月上旬に採取し保存、2月~3月にまきます。

【ホトトギス】園芸家の評判は?

この花が咲き始め、すっかり秋めいてきました。
季節の植物はよいものですね♪

地味なお花でもヨ~ク見ると
とっても複雑で完成された形をしているのですねえ。
「自然の美」ってひとことで言ってしまえばそれですが、
こうやって、一つずつ近づいて見てみると
その時々、感動を与えてくれる...

山野草盆栽風に仕立てた ホトトギスも咲いてます。

もっと広い庭があったら、あっちにもこっちにも
いっぱい植えて…

とも思うけど…

私にはチマッと植えて楽しむのが向いてるかなσ(^_^;)
楽しみ方は人それぞれですよね♪

植物Fan.TaiChi

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。