Last Updated on 2023年11月19日 by Taichi
スキミアは”ミヤマシキミ”のシキミ、から
近頃特に、秋が深まってくると園芸店・植物園でよく見かける、
赤いポチポチっとしたツボミ。
画像はハーブ園で撮影した、スキミアの園芸品種【ルベラ】です
これがまたカワイイ!
スキミアの原種は日本のミヤマシキミ。
“シキミ”が海外でナマって”スキミア”になったという説がありますね。
ちなみに和名のミヤマ”シキミ”は、”四季美”の意なんだそうで。
出回っているのはヨーロッパで改良された園芸品種がほとんどですが
日本原産なので国内では育てやすいかも。
【スキミア】とは
学 名:Skimmia japonica
和 名:スキミア
英 名:Skimmia
別 名:ミヤマシキミ(深山樒)
科・属:ミカン科ミヤマシキミ属
原産地:日本
樹 高:0.5~1.0m
開花期:3月〜4月頃
花 径:約1cm 円錐花序の長さ2~5cm
耐寒性:強い マイナス8~9℃くらいまで
耐暑性:強い
耐陰性:強い
特徴・草姿・花言葉
流通しているスキミアはほとんどが雄株です。秋になると4弁花が密に付き、蕾の頃が特に美しい。
葉は楕円形で厚く光沢があります。
スキミアの品種・バリエーションは?
スキミア【ルベラ】
スキミア【ホワイトグローブ】
スキミア【ルベラ】と同様、オランダで育種された青い果実を成らせる品種です。
スキミア【マルロー】
薄灰緑色の葉縁に薄黄色の斑が入った品種で、果実は明るい緑色をしています。
スキミア【マジック・マルロー】
葉はマルローと同じで果実も最初は明るい緑色をしていますが、後に赤くなる品種です。
スキミア【リーベシアーナ】
赤い果実を成らせ果実が大きい品種
スキミア【テンプテイション】
さらに大きな果実を成らせるタイプです。
【スキミア】の育て方
環境
スキミアが好むのは
“乾燥” ”酸性” ”半日陰”
地植えにする場合は風通しのよい半日陰の環境を選びます。
近頃の酷暑を考えると、真夏の直射日光は当たらないように要注意。
用土
園芸用土を使ってOKですが水はけを重視。スキミアは酸性かつ乾いた土を好むので、鹿沼土を活用するのがよいでしょう。
水やり
乾燥には強いスキミアですが多湿には弱い。水やりは控えめな方が無難です。鉢植えなら、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。庭植えなら自然の降雨で十分です。
肥料
スキミアはさほど肥料を必要としません。緩効性化成肥料を春・秋に与えるくらいで十分です。与えすぎると花が咲かなかったり肥料やけを起こして枯れてしまったりしますので要注意。
植え付け・植え替え
植え付け・植え替えの適期は春3~4月か秋10月です。スキミアは根の成長が遅いので、植え付け時にはなるべく根にダメージを与えないように根鉢を崩さないように植え替えましょう。
剪定
花後は自然に花柄が落ちるため摘む必要がありません。花後は放置して自然にまかせても問題ありませんし花後に摘んでもよいです。枝が伸びるのがゆっくりなので剪定も特に必要ありません。
病害虫
ミカン科らしく、アゲハの幼虫がよくつきます。
増やし方
挿し木で増やせますが根が出て成長し始めるまで時間がかかります。5~6月頃に元気そうな枝を切り、下葉を取って吸水させ、鹿沼土に挿して乾かないように管理します。
【スキミア】園芸家の評判は?
赤い小さな一粒一粒がお花の蕾
秋から春になるまで
約半年間この状態で楽しめます
4月、春になると
この蕾が開き淡いピンク色に
春に花が終わった後
半日陰に移して、すぐに蕾が見えてきて
その蕾を付けたまま夏を越したんですよ。
育て方なんかには10月に蕾って書いてあるんですけど
‘Rubella’ は秋になると、ダークレッドの蕾を付けますが、
その粋で渋い蕾の色は、長くて暗いイギリスの冬を彩ってくれる
大切なシュラブのひとつです。
いつまでもつぼみのままでいてほしいくらいですが、
そうも行かず、春になると甘い香りのクリーム色の花を咲かせます。
植物Fan.TaiChi