暑さに強い!真夏にしっかり花を咲かせてくれる【アンゲロニア】の品種・育て方チェック

Last Updated on 2023年7月15日 by Taichi

真夏に良く咲く”天使”

【アンゲロニア】は、初夏から秋まで長い期間次々と花を咲かせ、楽しませてくれる草花です。
”Angelonia”はラテン語で「Angelos(天使)」です。花の形を天使に見立ているのです。

【アンゲロニア】

【アンゲロニア】

草丈30cm程度の背の低い品種から、1m程度になる高性の品種まで様々。
プランターや花壇の前面から背景まで利用できます。

【アンゲロニア】

【アンゲロニア】

真夏の高原で一面に咲くアンゲロニア。壮観!ですね

アンゲロニア

一面に咲くアンゲロニア

【アンゲロニア】とは

学 名:Angelonia salicariifolia, Angelonia angustifolia
和 名:アンゲロニア,ほそばアンゲロンそう(細葉アンゲロン草)
英 名:Angelonia
別 名:Summer snapdragon(サマー・スナップドラゴン),
科・属:オオバコ科(ゴマノハグサ科)アンゲロニア属
原産地:中央アメリカ~南アメリカ(熱帯・亜熱帯)
草 丈:0.3~1.0m
開花期:6月~10月
花の色:白,ピンク,紫,青,複色
花の大きさ:
耐寒性:✕
耐暑性:◎
耐陰性:〇
特徴・草姿
原産地(約30種が分布)では多年草ですが、耐寒性がなくて日本では冬越しが難しく一年草として扱われています。




アンゲロニア

アンゲロニア

【アンゲロニア】の品種・種類

アロニア(ビッグ)・シリーズ

暑さに強い夏花壇の定番アイテム。早咲きで、春から秋まで次々と開花。株立ち状に育ち、庭植えにすれば25~35cm高、株幅は30~35cm程度に成長します。

エンジェルフェイス

連続開花性に優れているため常に株の中に沢山の花があり、また花瓶の中での花持ちも良いため切り花としても使用されます。耐熱性と乾燥に強く、夏の管理がとても楽におこなえます。

アークエンジェル

コンパクトに育ち草丈は30cm程度。そのため、鉢植えや小さな花壇の中でも育てやすいです。また茎は下部でよく枝分かれするため、茎の数と花の数が多くなり、華やかな花姿が楽しめるシリーズです。

アンゲロニア・アークエンジェル(ブルーバイカラー)

アンゲロニア・アークエンジェル(ブルーバイカラー)

セレニータ

種子から繁殖できるアンゲロニアです。そのため苗作りがしやすく、コストをかけずに大量植栽で花壇を彩りやすい所が魅力です。庭植えにすると、開花草丈30~35cm程度とコンパクトに生育。ピンチ無しでも良く分枝し、ポット仕立てでも充分なボリュームができる。
花壇の中で縁取りとして使ったり、鉢植えで育てたりしやすい所も魅力になります。種子はミックスで入っている事が多いですが、シリーズの中には様々な花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びができる所も魅力でしょう。

セレナ

セレナ・シリーズは、セレニータシリーズと同様に種子から繁殖できるアンゲロニアです。そのため苗作りがしやすく、コストをかけずに大量植栽で花壇を彩りやすい所が魅力です。セレニータシリーズと比べて草丈は40~50cmと高めなため、花壇の中で高さや立体感を出しやすくなります。種子はミックスで入っている事が多いですが、シリーズの中には様々な花色があるため、お庭の雰囲気に合わせて品種選びができる所も魅力でしょう。

エンジェルダンス・シリーズ

2色咲きのコントラストが美しい、ユニークな花色が特徴の新品種。
アークエンジェルに比べて樹勢が強く、しなやかな枝ぶりなため折れにくい性質です。

【アンゲロニア】の通販

アンゲロニアの苗の通販

【アンゲロニア】の育て方

花を長期間咲かせ続けるには、肥料切れさせないことと、乾かしすぎないことがポイントです。

環境

熱帯~亜熱帯地域が原産地で、日本の真夏の高温多湿でも元気に育ってくれます。
その反面、極度な乾燥を嫌う性質があります。直射日光や西日が当たって乾燥しやすい場所は避けるようにしましょう。
或る程度の耐陰性もあるので明るめの半日陰でも育てられます。
アンゲロニアの中でもアングスティフォリア系は耐寒性があり暖地では屋外でも冬越しできると言われています。一方、サリカリフォリア系は耐寒性が弱い種類です。

8月の酷暑の中で咲き誇る【アンゲロニア】

8月の酷暑の中で咲き誇る【アンゲロニア】

用土

水はけがよく保水力のある土を好みます。
鉢植えにする場合は、市販の草花用培養土で十分。或いは赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合土などを用います。
鉢底石を敷いて水はけをしっかりします。
地植えする場合は、よく耕して腐葉土を混ぜ込んでから植えつけます。

水やり

基本は【乾いたらたっぷり】
アンゲロニアは乾燥が嫌いです。乾かし過ぎに注意。

肥料

元肥として緩効性化成肥料を適量混ぜます。花期が長いので、様子を見て追肥します。

植え付け・植え替え

植え付けの適期は5月~7月です。

増やし方

タネ蒔きと挿し芽で増やすことができますが、秋にさし芽をしても冬越しできない場合が多いので、タネを採取して、翌年の4月下旬~6月頃にタネ蒔きして育てます。発芽温度は25℃前後です。アンゲロニアはこぼれ種でも増えるくらいなので、種まきでも簡単に育てられます。

病気・害虫

アンゲロニアは、灰色かび病に注意です。高温多湿・長雨が続くと灰色かび病が発生しやすくなります。風通しを良くすることで発生を抑えることができます。
アブラムシやナメクジにも要注意です。アブラムシは新芽に発生しやすいです。
梅雨時にはナメクジの発生が多くなります。

アンゲロニアの寄せ植え

アンゲロニアの寄せ植え

【アンゲロニア】園芸家の評判は?

園芸店で見かけるたびに気にはなっていたが、花壇の空きスペースとのタイミングが合わず、しばらく手を出せずにいた。
初夏になり、ちょうどそのタイミングが合ったのと、苗に既に咲いていた紫と白の美しいコントラストに魅了されてとうとう購入。
初夏から秋の現在まで、株を成長させながら何度も多数の穂状の花を咲かせてくれて大満足である。
ほとんど手間いらずで長期間美しい花を咲かせてくれて、ガーデニング初心者向けの一年草。

一日のうち何時間か日が当たる半日陰の花壇です。
「日向で育てましょう」と書いてあっても言うことを聞かないあまのじゃくなのですが、半日陰でも充分育つこともありますね。
買った時の花は咲き終わったので切り戻したのですが、また新しい花が咲いています。

私はアンゲロニアの説明をするときに「夏の救世主」と書きます。
これは 数年前に名古屋園芸さんに遊びに行ったときに ポップに書いてあった言葉です。
(いわば パクリ)
曰く「名古屋の真夏のマンションのベランダでも開花する、夏の救世主」
すばらしい!浜松も暑いですが 真夏の名古屋の暑さは 筆舌に尽くし難いほど「暑い」
40度を超えるときもあるでしょう、それが 連続開花するのは 園芸種の中でも稀有です。

植物fan.Taichi

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。