Last Updated on 2022年6月11日 by Taichi
世にも美しい街の名を冠したバラ
ヨーク市はイングランド北部のノース・ヨークシャー州の都市であり、ヨーク大聖堂をはじめ中世の町並みが良好な状態で保存された、大変美しい観光地としても知られています。
そしてアメリカには、ペンシルベニア州に同名の都市があり、薔薇戦争で知られるヨーク家の紋章にちなんで「ホワイトローズ・シティ」と呼ばれます。このつるバラ【シティー オブ ヨーク】はアメリカのヨーク市にちなんでつけられたバラなのでしょう。

つるバラ【シティー オブ ヨーク】@横浜イングリッシュガーデン
5月の午後の日差しをあびて透き通るような白のバラ、それが【シティ オブ ヨーク】でした。
白の花弁に黄色いシベが非常に美しいです。さらに葉のつややかさ、美しさも際立っています。
バラ【シティー オブ ヨーク】とは?
【和 名】シティー オブ ヨーク
【英 名】City of York
【別 名】Direktor Benschop
【系 統】Cl クライミング
【花の大きさ】中輪 (花径7cm)
【花の色】白
【花の形】半八重咲き
【香 り】中香 ティー香フルーツ香
【咲き方】一季咲き
【樹 形】つる性
【樹 高】3~5m
【作出国】ドイツ(タンタウ)
【作出者】Mathias Tantau
【交配親】Professor Gnau × Dorothy Perkins
【作出年】1939年
【病害虫】耐病性、耐寒性に優れています。黒点病に注意。
【用 途】大きなアーチやフェンス、窓まわりなどに誘引すると見事です。

つるバラ【シティ オブ ヨーク】@横浜イングリッシュガーデン
【シティー オブ ヨーク】園芸家の評判は?
大変に美しい白ばらで、半八重のシンプルな花容に黄色い大きなおしべがひときわチャーミングです。一度に大量に咲く咲き方はしませんが次々と咲かせ、時に秋にも返り咲きます。 葉も光沢のある深緑で美しく、開花がない時期にも楽しめます。
シンプルな花容ながら中輪くらいのサイズがあるので、混植する品種はジプシーボーイなど、同様にあまり花弁数の多すぎない品種が適しているでしょうか。また、花弁の少ない品種は上を向いて咲く性質があるため、パーゴラなど下から見上げて鑑賞する構造物にはやや不向きかもしれません。
古い枝にはあまり花がつかず、シュートがとてもよく出るので
元気によく伸びた枝を中心に残して誘引します。
植物Fan.TaiChi