小さな星型の花がわんさか咲いてとてもキレイ!【ハクチョウゲ】は白鳥の花?

Last Updated on 2023年5月18日 by Taichi

ありふれた低木だけど

通勤路の脇に植えられている、なんてことはない低木が私のお気に入りです。
なぜなら、この、何てことない低木が春4~5月にはたいそう可愛い小さな薄紫の花を咲かせるからです。

楚々として美しい花!

この低木の名前は?

この低木は、名を【ハクチョウゲ】というんだそう。

名前を覚えたのは最近、愛娘の運動会を観に行った時のこと。
小学校の植栽の中で、思い切り剪定された小さな株をみつけたのです。

「こんなに鮮やかな斑入りの小葉。これ何の木だ?」…で、品種の確認。

【斑入りの小さな葉 低木】から画像検索して行くと、アカネ科のハクチョウゲとわかりました。

ハクチョウゲ=白鳥花?

ハクチョウゲ=白鳥花なのかな、”白鳥の花”というのも華やかで美しそうだなぁ…

それにしても随分大層な名前を背負ってる割に人気がないな、と思ったもんですが、
よくよく調べてみれば白鳥花ではなく“白丁花”でした。
名前の由来は、花を真横から見ると丁子形に見えるので、このような名前になったそうです。

見たところ、例えば“アベリア”ほど樹勢があるわけでなく扱いやすそう。ただ、大事に育てても寿命が10年程度らしいです。

ハクチョウゲ(白丁花)

ハクチョウゲ(白丁花)

寿命が短い低木にしてはよく見かける気がしますね。

…これは、大阪梅田の某所で撮影。とても癒されるスポット。

薄紫の小花が本当に美しく愛らしい。
every flower has a beautiful name.

【ハクチョウゲ】とは

学 名:Serissa japonica
和 名:ハクチョウゲ
英 名:Tree of a thousand stars,June Snow
別 名:バンテンシ、ハクチョウボク、コウチョウゲ、リトウハクチョウゲ
※英名ジューンスノーは6月に降る雪を意味し、中国名の表記も「六月雪」。

科・属:アカネ科ハクチョウゲ属
原産地:中国、台湾、インドシナ
草 丈:50㎝~1m
開花期:5~6月
花の大きさ:直径1cm程度
耐寒性:〇△
耐暑性:〇
耐陰性:〇△
特徴・草姿・花言葉
中国、台湾、インドシナ、沖縄等を原産とするアカネ科の常緑低木。樹姿はコンパクトで、初夏に小さな薄紫色の花をつけます。
日本での歴史も古く、元禄年間以前から本州でも園芸用・観賞用に使われるようになりました。
丈夫で剪定に強いので、花壇や芝生の縁取りや低めの生垣に使われます。

葉も小さく、鋸歯がなく葉先が尖ります。株はこんもりまとまります。

斑入り種がよく出回っていて、花の咲きにくい半日陰の庭には斑入り種のほうが映えます。




【ハクチョウゲ】の品種・バリエーションは?

【ハクチョウゲ】は斑入り種がよく出回っています。全体的に明るく見えていいですね。
【ハクチョウゲ】には八重咲きや二重咲きの品種もありますが、街中ではあまり見かけない気がします。

【ハクチョウゲ】の育て方

環境

ハクチョウゲ(白丁花)は比較的耐陰性がある“半陽樹”ですので明るい日陰でも育てることもできますが、できるだけ日当たりの良い場所が適しています。日陰では枝が枯れやすく、葉や花付きがまばらになってしまいます。
ハクチョウゲは特に土質を選びませんので一般的な用土で問題ありません。植え付け場所の水はけが悪い場合は腐葉土、堆肥など漉き込んで水はけをよくします。

水やり

植え付けたあと根付くまでは、水を与えるようにします。
根付いてしまえばあとは雨水のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は基本通り、土の表面が乾いてからたっぷり与えます。

肥料

ハクチョウゲは基本的に生育旺盛で肥料はほぼ不要です。
肥料については多肥を避け、2月頃に寒肥を与えるくらいで十分です。

植え付け・植え替え

ハクチョウゲは丈夫で植え付けもやりやすいです。適期は3月~9月いつでも可能です。

剪定

整形して育てる場合は、ある程度花を犠牲にして芽出し前の春に刈り込みます。秋は枝を整える程度にします。
花をよく咲かせたい、あるいは自然樹形の場合は花後すぐに刈り込みます

病害虫

ハクチョウゲには、特に注意すべき病害虫はありません。

増やし方

ハクチョウゲは発根しやすいので挿し木が簡単にできます。
挿し木の適期は春~秋にかけて、5月~9月頃行います。
剪定時に切った枝から数本選ぶのが手っ取り早いと思います。数時間水に漬けて赤玉土などの用土に挿します。



【ハクチョウゲ】園芸家の評判は?

これでもか!というほど蕾を付け、咲き誇っていました。
うちには2鉢ハクチョウゲがあります。選定してもしても、次々と枝を出して元気いっぱいです(笑)

古くなった生垣の下に植え込まれて、混ぜ垣風に使われていたりもするようだ。枝が細くてしなやかでよく分岐し、花も葉も小さく密につくので、勝手に穴を埋めてくれて良いんだろうと思う。刈り込みにも強いらしい。背丈も大きくならないようなので、今度うちでも植えてみようかな。

ハクチョウゲという和名の由来は、
紫丁花(シチョウゲ)に対応してハクチョウゲと名付けられた。

植物Fan.TaiChi

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。