誰もが知る花【ツツジ】の育て方総チェック!…ツツジって、漢字で書けますか?

Last Updated on 2023年4月28日 by Taichi

春4月、桜の散った後に至る所で見る景色。
この時期の街路樹の主役といえば【ツツジ】ですよね。

桜のあとの街路樹の主役【ツツジ】

桜のあとの街路樹の主役【ツツジ】

拙宅の周りでもツツジが満開です。画像は【ヒラドツツジ】と思われます。

日本特有というわけではない【ツツジ】

このツツジ、これだけ日本中で咲きまくっていると
日本の花、と思いがちなんですが
アジア・ヨーロッパの各地に自生していて、
ネパールでは国花となっているそうな。

ツツジ

ツツジ

ツツジはなぜこんなにまだるっこしい字なのか?

ツツジを漢字で書くと

躑躅

これをすんなり書ける人はいないでしょうね。

躑躅を「てきちょく」と読んだ場合には、足踏みをしたり立ち止まったりするなど、躊躇しながら進む様子を意味する熟語である。ただし、この読み方をしている場合にも、まれに漢語的な用法で植物のつつじを指すこともある。一説には、つつじの余りの美しさに道行く人が足を止めることから、つつじに躑躅の字を当てたと言われている。
実用日本語表現辞典

ツツジ

ツツジ




【ツツジ】とは

学 名:Rhododendron(ロドデンドロン)
和 名:ツツジ(躑躅)
英 名:Azalea
別 名:Azalea
※いわゆる「アザレア」と同じ呼び名ですが日本では基本的井に別種「アザレア」の呼び名。海外ではツツジ全般をアザレアと呼びます。

科・属:ツツジ科ツツジ属
原産地:日本、 中国、 欧州、 北米
草 丈:50cm~2m
開花期:4月〜5月

花の大きさ:
耐寒性:〇
耐暑性:〇
耐陰性:〇△
特徴・草姿・花言葉
ツツジの花言葉は「慎み」「節度」「節制」「自制心」など。




【ツツジ】の品種・バリエーションは?

ツツジ

江戸時代にツツジから育種された園芸品種にサツキや、キリシマツツジ(霧島躑躅、学名:Rhododendron obtusum)、その後さらに、小輪で多花を咲かせるクルメツツジ(久留米躑躅、学名:Rhododendron obtusum var. sakamotoi)、大輪で大株のヒラドツツジ(平戸躑躅)、極小輪のミヤマ(深山)、大輪で赤紫色の花を咲かせるオオムラサキ(大紫)が育種されました。

サツキとは同科同属ですが、
ツツジはサツキより幾分早く咲き始め、花や葉もサツキより大きいです。
ツツジ

【ツツジ】の育て方

環境

ツツジは林縁や、高木層の少ない斜面地を好んで自生します。根は細く、浅く地表近くに横にはるので、排水が良い所に浅植えにし、乾かしすぎないよう注意。午前中は日が当たる場所が適します。

用土

腐植質に富んだ水はけのよい土に植えつけます。ツツジは酸性土壌を好むことが知られています。栽培時には、ピートモスなどを混合すると根張りがよくなります。

水やり

庭植えの場合は土がひどく乾かないかぎり必要ありません。
鉢植えの場合は夏は朝と夕方、春と秋は 1~2日に1回程度、冬は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

緩効性化成肥料や固形の油かすを与えましょう。
時期は、ほぼ花が咲き終わった花後5-6月のお礼肥
株を充実する9月下旬、そして
休眠期の1月に与えると良いでしょう。
ツツジは根が浅いので肥料の与えすぎに(肥料焼け)に注意しましょう。

植え付け・植え替え

植え付けの適期は3~4月または9月下旬~10月です。

剪定

ツツジは6月中旬〜7月に花芽(成長して翌年花になる芽)が付き始めます。開花してから翌年花を咲かせるための芽をつけるまでの期間が短い植物なので、剪定は5月下旬~6月初旬、早めに済ませなければなりません。

病害虫

大きな被害を及ぼす病気はほとんどありません。
害虫は、春や秋の乾燥する季節にハダニやツツジグンバイムシが発生します。
ツツジ類の大敵はベニモンアオリンガ。新芽や蕾の内部に侵入して食害します。
ほか、アザミウマ・エカキムシ・カイガラムシ・ケムシ・コガネムシ(幼虫)
コナジラミ・シャクトリムシ・ハマキムシ…ツツジを好む害虫は多いです。
ツツジ

増やし方

挿し木で簡単に増やせます。
適期は6~7月。新芽のついた枝を切って挿し穂を作ります。
花後に伸びはじめて堅くなった新しい枝を選んで10cmほどに切り取ります。
枝先の葉を2〜3枚残して残りを取って赤玉土などに挿します。

植物Fan.TaiChi



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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。