桔梗(桔梗)と、紫式部。9月に京都・蘆山寺(ろざんじ)でムラサキ三昧に浸る。

Last Updated on 2023年9月25日 by Taichi

京都で桔梗(キキョウ)の庭といえば蘆山寺【源氏庭】

どうしようもない酷暑がようやく和らぐ9月のシルバーウイーク。
さて京都にでも行こうかな、と。

派手さがないので、京都旅行・京都観光では穴場扱いではありますが、
個人的には非常に好きな蘆山寺の”源氏庭”に向かいました。

廬山寺は、京都市上京区にある天台圓淨宗の本山の寺院。山号は廬山。本尊は阿弥陀三尊。寺号は詳しくは廬山天台講寺と称する。紫式部の邸宅跡として知られる。元三大師堂は洛陽三十三所観音霊場第32番札所。 ウィキペディア

自宅からは、阪急電車に乗って京都河原町駅または烏丸駅で下車。
京都市営バスに乗って《府立医大病院前》で降ります。歩いて数分で到着します。

京都・蘆山寺

京都・蘆山寺

門には、”桔梗咲いてます”というありがたい情報と、
インバウンド向けの看板が。

蘆山寺の海外観光者向け看板

蘆山寺の海外観光者向け看板

紫式部が、ここで執筆していたという触れ込みですね。

日本人で唯一人「世界の五大偉人」に選出され、フランスのユネスコ本部に登録された世界最古の偉人並文豪紫式部は、「平安京東郊の中河の地」すなわち現在の廬山寺の境内(全域)に住んでおりました。それは紫式部の曽祖父、権中納言藤原兼輔(堤中納言)が建てた邸宅(堤第)であり、この邸宅で育ち、結婚生活を送り、一人娘の賢子を産み、長元四年(西暦1031年)五十九歳ほどで死去したといわれております。(公式HP)

大人の拝観料500円を支払って中に入ります。写真撮影していいのは庭だけです。
本堂の御本尊である阿弥陀三尊座像など素晴らしいです。
入ってすぐのところに金色の紫式部像があるのですが、これも撮っていいのかどうかわからなかったので遠慮しときました。

さて、源氏庭ですが、白砂と苔の庭です。

京都・蘆山寺の【源氏庭】

京都・蘆山寺の【源氏庭】

源氏庭は平安朝の庭園の「感」を表現したものであり、白砂と苔の庭です。源氏物語に出てくる朝顔の花は今の桔梗のことであり、紫式部に因み、紫の桔梗が6月末から9月初め頃まで静かに花開きます。(公式HP)

源氏物語の”朝顔”は、桔梗のことなんですね…

蘆山寺の桔梗(キキョウ)の花

蘆山寺の桔梗(キキョウ)の花

9月下旬が最後の桔梗の見頃なのですね。
6~7月に比べると花も少ないですが、
静かな源氏庭でしばらく佇んでいると、癒されます。

このお寺で一番残念なことは、一般観光客では桔梗のアップの写真が撮影できないこと。
単純に距離的なものですが、望遠で狙うようなものでもないし
砂利を踏んでいいとも思わないのですが、何かひと工夫してもらいたいもんですね。

蘆山寺の桔梗

蘆山寺の桔梗




【蘆山寺】園芸家の評判は?

桔梗と言えば、家紋のデザインとしても有名で、清和源氏から出た土岐氏が、戦いで桔梗の花を兜に飾り勝利を得たことから家紋にしたというお話も。そして土岐氏の一門である明智光秀の桔梗紋も知られます。

9月まで次々に花を咲かせる桔梗。「結構見ごろ長いんだ~」
ぜひ、涼し気な姿を楽しみに、足の運んではいかがでしょ?

お星さまキラキラ。
星型の桔梗ですが、このお庭が南向きなので、ほとんどアッチ向いて咲きます(笑)
(中略)
砂庭を空と見立て、絵巻物の雲を模した苔の島を配置。
とすれば、やはり桔梗は空の星、ですかね(^^)

植物Fan.TaiChi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。