Last Updated on 2024年9月22日 by Taichi
シュウメイギクの株元に、卵が…
梅雨が明けようという7月、
シュウメイギクの株元に白、或いは茶褐色の粒がたくさんついてました。
大量の卵を産み付けられたと思い
何の虫か特定しようとしましたら
これが実は菌…白絹病の菌のカタマリで”菌核”とよばれるものなんだそうです。
さらに見ますと、確かに絹糸のような菌が伸びているのがわかります。
白絹病とは
白絹病は、土壌中の糸状菌(カビ)によって引き起こされる病気で、多くの植物に感染する多犯性の土壌伝染性病害です。
白絹病の発生時期
白絹病の病原菌の生育適温は25~35℃前後で高温多湿の環境を好み、梅雨から真夏の時期(6~9月頃)に発生しやすい病気です。気温が下がる冬期には感染が拡大することはありませんが土の中で数年にわたって越冬できるようです。
白絹病の被害症状
●地際部から暗褐色のくぼんだ病斑がつくられる
●土壌表面から茎にかけて白色絹糸状の菌糸がまといつく
●白色~茶褐色の直径1~2mm程度の菌核が多数形成される
●新しい枝の先端部からしおれ、葉は黄色くなり、下の方の葉から落葉し、最後は枯れてしまう
私がこの症状を見た時は、菌核から菌糸が伸びていくように見えましたが
実際は菌糸が存在して菌核を形成するようですね。
白絹病の対策
白絹病にかかってしまった場合、発症後の治療は難しいです。以下の対策をとりましょう。
◎感染株を速やかに取り除き処分する
◎圃場外に持ち出して処分する
◎天地返しなどを行うことで病原菌の繁殖を防ぐ
◎露地栽培では夏季にマルチを使った太陽熱消毒や薬剤消毒を行う
◎プランター・鉢栽培では土を取り替えるか太陽熱消毒を行う
白絹病の予防
◎風通しを良くしておく
株間を取り枝が混み合っていたら剪定するなどして風通しを良くします。
◎水はけをよくしておく
畝を高くするなどして水はけの良い環境を作って排水対策をします。
◎土壌の酸度を調整する
白絹病の原因菌は酸性土壌で発生しやすいので、石灰肥料を加えることで中性やアルカリ性になるよう調整しましょう。
植物Fan.TaiChi