【京都 庭園の旅】9月中旬なら萩(ハギ)の花の名所、常林寺へ行きたい

Last Updated on 2022年9月12日 by Taichi

本当の【萩の花】って…?!

9月も中旬に差し掛かる頃。
24節気だと今は、秋分の前の【白露】である。
秋が進むこの時期には、
街の至る所に【萩(ハギ)の花】が咲いている。

…と書き出しましたが、どうやら間違えているようなのです!

街の至る所に生え散らかし?て、
衣服にべたべたと張り付く”ヒッツキムシ”を大量に生み出すのは
(ハギと思っていたが)
【ヌスビトハギ】という
そもそもハギ(属)ではない品種なのです。

日本の秋の七草の【ハギ】はヤマハギで、
このヤマハギは”ヒッツキムシ”のタネを作ったりはしない、ようなのです。
このヤマハギも、街角でちらほらと見かけるようなきもするが、やはり強いのは”ヒッツキムシ”のヌスビトハギの仲間と見受けます。
さて、本来のハギをがっつり愛でてシガむために、或る京都のお寺に向かうことにしました。

京都の萩の寺。その名は常林寺

目的とする【京都、萩の寺】は【常林寺】
出町柳駅からスグにたどり着きます。

京都 常林寺

京都 常林寺

「あ、そういえばここにあったな~、お寺!」

京都はホントにお寺が多くて、ナニゲに通り過ぎていることが多い。
この【常林寺】の前も程々によく通っています…

さて、この度初めて、よくよく中をのぞいてみれば…

京都・常林寺の【萩の庭】

京都・常林寺の【萩の庭】

萩の花!見事なもんです!

まだ満開とはいかないが、楚々とした赤紫の花、白い花の1つ1つが
常林寺の庭全体を使って、京都らしい風流さで美しい秋を盛り立てています。




楚々として風流…秋の京都ならでは

楚々として風流…秋の京都ならでは

これが例えば【キバナコスモス】のような外来種だと、確かにもっと派手で華やかかもしれませんが、古都京都の歴史を刻んだ庭として選ぶべき花というのは、”風流な和モノ”に特定されるべきだ、と痛感しました。
…ビバ!ヤマハギ!

【ヤマハギ】とは

学 名:Lespedeza bicolor
和 名:ヤマハギ
英 名:shrubby bushclover
別 名:鹿鳴草(シカナクサ) 秋知草(アキシリクサ)
科・属:マメ科ハギ属
原産地:日本(北海道~九州)、朝鮮半島、中国、
草 丈:1~2m
開花期:7~9月
花の大きさ:6~8㎜
耐寒性:〇
耐暑性:〇
耐陰性:△
特徴・草姿・花言葉

日本現存で最古の和歌集『万葉集』で詠まれている植物の一つで、その中でもハギが一番多く詠み込まれている。『万葉集』では、秋の到来を告げる花として詠まれ、うち23種は鹿と組み合わされている。花札では、ハギは猪と一緒に描かれている。ヤマハギの花言葉は、「思案」「内気」とされる。

植物fan.TaiChi

常林寺MAP

〒606-8204 京都府京都市左京区田中下柳町33
075-791-1788
https://maps.app.goo.gl/ybNVvD99mc2yNXgw6

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ABOUTこの記事をかいた人

植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。