効能さまざま!花もかわいくて育てやすいハーブ【チャイブ】の育て方総チェック!

Last Updated on 2022年7月18日 by Taichi

【小さなネギ】みたいなもんですがカワイイ

【チャイブ】ヒガンバナ科ネギ属

【チャイブ】ヒガンバナ科ネギ属

チャイブはハーブの1種として大変よく知られていますが、ヒガンバナ科ネギ属で、ネギの一種です。
形も「細くてカワイイネギ」です。味もネギと似ていますが少しまろやかな味です。香りも豊なハーブで玉ねぎに似た香りです。

バラのコンパニオンプランツとしてもおなじみ。

チャイブの効果・効能

チャイブには、以下の効果、効能があるといわれています。
・消化促進
・胃健、整腸
・疲労回復
・新陳代謝を促す
・血行改善(高血圧の改善や貧血の予防)
・抗酸化作用

開花中のチャイブ@布引ハーブ園

開花中のチャイブ@布引ハーブ園

【チャイブ】とは

学 名:Allium schoenoprasum
和 名:セイヨウアサツキ、エゾネギ
英 名:Chives
別 名:フランス名はシブレットCiboulette、イタリア名はチポリーナCipollina
科・属:ヒガンバナ科ネギ属
原産地:ユーラシア(中国・地中海地方)
草 丈:30cm程度
開花期: 5~7月頃
※葉の収穫のために育てているのなら
 花は早めに摘み取ったほうが葉が固くなりません。
花の大きさ:2cm程度
耐寒性:強い
耐暑性:強い
耐陰性:△
特徴・草姿
耐寒性が高くて育てやすい。 小ぶりな感じがアサツキと似ていますがアサツキは球根、チャイブは球根を持ちません。 また、冬に地上部が枯れますが休眠していません。





チャイブ

チャイブの花

【チャイブ】の育て方

環境

●日当たりがよい場所を好みますが、昨今の真夏の高温・暑さには弱く、半日陰での管理がいいです。
露地植えはすだれなどで夏の直射日光をさえぎり、
鉢植えは風通しのいい棚の上などに置き、
鉢の中の温度が上昇するのを防ぎます。
●日当たりが良すぎると葉が堅くなることがあります。
●冬は地上部分が枯れて葉がなくなってしまいますが、株自体は地下茎が生きていますので春には再び芽を伸ばします。
。ですので霜や凍結で根が傷まないようにしましょう。
露地植えは腐葉土などで株元を覆ってあげるとよいです。鉢植えならベランダなど屋根のある場所に置いて霜対策します。

用土

弱アルカリ性で水もちと水はけのよい肥沃な土を好みます。
基本用土は市販の野菜用培養土や赤玉土小粒と腐葉土をブレンドしたものでよいので
少量の苦土石灰を混ぜます。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。真夏は乾きやすいので、いくぶん回数を多めにします。冬は地上部は枯れますが休眠はせず、根は生きています。庭植えの場合は必要ありませんが、鉢植えの場合は、土をカリカリに乾かさない程度に水を与えましょう。
乾燥には弱く、特に成長期に水が不足しないように水やりをします。
庭植えは、晴天が続く4月から5月ごろに水が不足すると、葉の先が枯れてきます。葉がよく伸びる時期には、水やりをします。
鉢植えは、冬は地上部がなくなりますが、乾燥しすぎないよう忘れずに水をやります。

肥料

チャイブの植え付け前に、あらかじめ緩効性の化成肥料を用土に混ぜ込みます。
庭植えは、植えつけの1週間前には苦土石灰をすき込んでおきます。
肥料が不足すると葉先が黄色くなってきます。成長期には液体肥料を施すか緩効性化成肥料を蒔きます。
肥料を与えると葉は元気に育ちますが、多いと葉が太くなるので気をつけましょう。

植え付け・植え替え

真夏と冬場を避けた3月~5月、或いは9月~10月頃が適期です。
植え付けは、タネから育てて発芽した苗が10cmくらいに育ったら、深さ2~3cmに植えつけます。
鉢植えの植え替えは、株が混み合ってきた時に株分けを兼ねて行います。

剪定

チャイブは剪定作業はありません。摘蕾と収穫に関しては、
●摘蕾(ツボミを摘む)
花も鑑賞価値は充分ありますが、葉の利用がメインならまだつぼみのうちに摘み取ってしまいましょう。そうすることで葉が堅くならずに、柔らかい葉が秋まで利用できます。

【チャイブ】美味しくいただくなら花は早めに摘む

美味しくいただくなら花は早めに摘む

●収穫の仕方
葉が20cmほどの長さになったら、株元から3~5cmののところで切って適宜収穫します。
たくさん収穫できたときは、細かく刻んで密閉容器に入れ、冷凍保存します。家庭での乾燥保存は向きません。
成長が早くて繰り返し収穫が可能ですが、収穫し続けると花は咲かないので、
花やタネを収穫する株は分けます。
花が開いてきたらタネにならないうちに摘むと食用になります。
花の収穫後は、葉を地面から5cmくらいまで切り戻して、新しい葉の成長を促します。
花茎を根元から切って乾燥させ、ドライフラワーにすることもできます。

開花中のチャイブ@布引ハーブ園

開花中のチャイブ@布引ハーブ園

増やし方

タネまきか、株分けで増やします。チャイブは多年草ですが、年とともに葉が堅くなってくるので、3~4年を目安にタネまきや株分けで株を更新します。

●タネまき:
開花後、黒く完熟したタネが【こぼれ種】でもある程度は勝手に増えます。採種して秋にまくこともできます。
嫌光性種子(発芽時に光を嫌う)なので、タネまき後は土を厚めに(1cmほど)かぶせます。
春は暖かくなってからのほうが発芽率は高くなるので、タネをまいた鉢などは暖かい日当たりに置きます。タネから育てたものは、翌年にならないと花は咲きません。

●株分け:
地下茎が密集すると生育が悪くなるので、春か秋(3月~5月、9月~10月頃が適期)に株分けします。
掘りあげた株は、株元を傷つけないように3本を一株の目安にして分けます。その際傷んだ根は取り除き、15cm~20cm間隔で植え付けます。

【チャイブ】園芸家の評判は?

様々なものに使用できるチャイブですが、とくにポピュラーなのはポテトサラダ。ヨーロッパでは、「チャイブのないポテトサラダにはソウルがない」という人もいるほどです。

万能ネギのようなハーブ『チャイブ』。
『薔薇のコンパニオンプランツ』として有名です。
アブラムシやアリよけになるそうです。

万能ネギのように細かくきざんで、ジップ袋に入れて『冷凍保存』ができます。
お料理の際、すぐに使えて便利です。

【チャイブ】の通販

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。