Last Updated on 2023年4月15日 by Taichi
【アゲラタム】和名は【カッコウアザミ】

【アゲラタム】
初夏の花壇でよく見かけるようになった【アゲラタム】
さわやか・涼やかといった表現がよく似合う、
今や大人気のネモフィラの次にブレイクしそうな可愛い小花。

【アゲラタム】の花
和名を【カッコウアザミ】というだけあって
アザミを小さくしたような1.5㎝くらいの可憐な花を咲かせます。
どちらかといえば寄せ植えやアレンジメントの2番手3番手で使われる花、というイメージでしたが、
薄い青一色を生かしたガーデンデザインもよく見かけるようになりました。

【アゲラタム】を使ったガーデンデザイン
アゲラタムは熱帯アメリカ原産・丈夫で花期がとても長いです(5~11月)。
青系の花でこれほど花期が長いものはそうないと思われます。分枝して次々と花を咲かせながら、こんもりと大きく茂ります。
【アゲラタム】とは
学 名:Ageratum conyzoides
※名前の由来:’アゲラタム’はギリシア語で「年をとらない」「古びない」と言う意味。花が長期間色あせないところから。
和 名:アゲラタム(カッコウアザミ)
※名前の由来:”カッコウ”は薬草。同じような葉の形をしている。
英 名:Floss flower、Pussy foot
別 名:オオカッコウアザミ
科・属:キク科アゲラタム属
原産地:熱帯アメリカ
草 丈:15~80cm
開花期:5月~11月
花の色:青,ピンク,白
花の大きさ:
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
耐陰性:やや弱い
特徴・草姿・花言葉
本来は熱帯アメリカ原産の多年草ですが、日本では冬を越せないので一年草扱いの非耐寒性多年草です。
アゲラタムの花言葉は「信頼」「幸せになる」「安楽」「永久の美」などです。
【アゲラタム】の品種・バリエーションは?
アゲラタム属は、熱帯アメリカに40種ほどあり、沖縄などで野生化しているものもあります。
栽培されるのは主に、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)とオオカッコウアザミ(A.houstonianum)
矮性種と高性種の二系統があり、特に高性種は切り花向き。寄せ植えや前景としても活躍します。
アゲラタム【アロハ・ブルー】
極早生の矮性種。コンパクトにまとまってカワイイ。播種後約90日で開花する。

アゲラタム【トップブルー】
切り花に適した高性タイプのアゲラタム(草丈約50〜70cm)
切り花向きに改良された品種で花もちもよい
アゲラタム【タイムレスミックス】
草丈がよく伸びる高性種の大輪種。花色は紫、ピンク、青、白などの混合。
切花にして飾って楽しむこともできる
アゲラタム【ブルーミンク】
今のアゲラタムは【F1品種】
F1種とは…
花の色や形など良いものと病気になりにくいなどの性質を持つ♂と♀を掛け合わせてできたタネの第一世代です。両方の良い性質を高い確率で受け継いでいます。
このようなハイブリッド種は形質がよく揃い、生育が旺盛になるというメリットがあって、これまでにみたことがない美しい花畑が実現したりするのです。
ただ、F1種は次の世代(F2)になると、同じようには育たないのです。種を残せないことさえあります。
近頃花屋さんで売られているアゲラタムのタネや苗はF1がとても多いです。
咲かせた花の種を育てても親と同じように咲きません。

アゲラタム
【アゲラタム】の育て方
環境
日当たり・水はけがよい場所を好みます。日当たりが悪いと花色がよくなかったり生育が悪くなったりしますが、イマドキの真夏の直射日光はやや苦手です。鉢植えは季節にあわせて移動するとよいと思います。
土質はあまり選ばずやせ地でも育てられます。
気温10℃以上になると生長をはじめます。
乾燥に強く湿度に弱いので、梅雨時、鉢植えの場合は軒下への移動推奨。
用土
水はけがよく、有機質に富んだ用土を好みます。
一般の草花用培養土や、赤玉土7:腐葉土3の基本配合土などで育てられます。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。水のやり過ぎに気をつけます。
庭植えであればほとんど水やりの必要はありません。
土が湿っていると茎はよく伸びますが花付きが悪くなることがあるので要注意。
肥料
肥料は基本的に控えめを心がけます。植え付け時に緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
植え付け・植え替え
4~6月に種蒔きしたとして、5~7月が植え付けのタイミング。過密を避けるため苗を植え付ける時には間隔を20〜25cm空けて植えていきます。
剪定
アゲラタムは花期が長いので、夏までに花が咲き終わった株は梅雨時~8月頃に草丈の半分くらい切り戻すと、秋にもきれいな花をさかせます。
病害虫
成長期にはアブラムシやヨトウムシの防除を行います。夏の乾燥期はハダニに要注意。
増やし方
タネの採り蒔きで増やすことも可能ではありますが、F1種など個体差が出ますので、タネを購入して育てるのが確実です。
発芽適温は20~25℃。
ポットや平鉢などに肥料分の少ない赤玉土やバーミキュライトを用土として使用。
混みすぎないように薄くまきます。アゲラタムは好光性種子なので覆土はしません。
蒔いてから5~7日で発芽します。
アゲラタムは挿し芽も可能です。
挿し木の適温は15~25℃。
枝先を10〜15cmの長さでカットし、湿らせた赤玉土や水に挿して直射日光を避けて管理しますと、10日くらいで発根します。
【アゲラタム】園芸家の評判は?
英名は「プッシーフット」。激しく自己主張せず咲き続ける姿は、まさに忍び足(プッシーフット)ですね。
アゲラタムは、切り花にしても持ちがよいです。
花もちがよいだけでなく、生命力がとても強く水に差すだけで根がどんどん出てきます。
花をつけたままでも根が出ます。
ハーブに似合う植物として植えています
堀り上げて冬を越して
2年目株のアゲラタム
初夏に植え替えた時は
頼りな~~い大きさでしたが
さすが アゲラタム閣下!
最近は だいぶ調子に乗った
デカい葉まで
遠慮なく茂らしております
植物Fan.TaiChi
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