酷暑をむしろ好む花?!【ビンカ(ニチニチソウ)】の品種・育て方総チェック!

Last Updated on 2024年8月19日 by Taichi

真夏の”小さなスター植物”

お盆休み、日中の気温が体温を超える日々。
これだけ暑いと、さすがのシマトネリコ(鉢植え)も
枯れてしまう始末…

どこまで進むの、温暖化?

そんな日々の中、
隣家の庭先でたくましく花を咲かせ続けているのが
ニチニチソウ。さすがです。

【ニチニチソウ(ビンカ)】

【ニチニチソウ(ビンカ)】

ニチニチソウはキョウチクトウ科に属し、アフリカのマダガスカル原産の一年草です。
初夏から秋にかけて次々に花を咲かせることから和名を「日々草」と名付けられました。
日照りや乾燥に強く、世界各地で観賞用に栽培されています。原産地や熱帯地方では多年草となります

ニチニチソウはビンカじゃない?

ちょっと気になった細かい話。

ニチニチソウはビンカとも呼ばれますが、現在‘ビンカ’はニチニチソウ属の植物とは別属の
ツルニチニチソウ属の学名です。

ちなみにこの2種、
ニチニチソウ   キョウチクトウ科ニチニチソウ属
ツルニチニチソウ キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属

…で、なんだか近いような、別物のような。
花期も微妙に違っていて、真夏にツルニチニチソウは咲かないし。
ニチニチソウの学名は現在Catharanthus roseusで、旧学名はVinca roseaでした。
昔の属名の名残りで、ビンカという名称が現在でも使われています。

【ニチニチソウ(ビンカ)】とは

【ニチニチソウ(ビンカ)】

【ニチニチソウ(ビンカ)】

学 名:Catharanthus roseus
和 名:ニチニチソウ(ビンカ)
英 名:Madagascar periwinkle
科・属:キョウチクトウ科ニチニチソウ属
原産地:マダガスカル
草 丈:50cm~70cm 品種によって異なる
開花期:初夏から晩秋にかけて開花し、5月~11月頃まで花を楽しむことができます。1つの花は数日で枯れますが、同じ株に次々と新しい花が咲くため、長期間花を楽しむことができます。
花の大きさ:
耐寒性:✕
耐暑性:◎
耐陰性:△
特徴・草姿・花言葉
ニチニチソウは強い日差しを好み、真夏の炎天下でもよく咲く丈夫な花です。日本の気候にも適合するため、夏の花壇にぜひ使いたい花です。また、あまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い植物です。
ニチソウ(ビンカ)の花言葉は「友情」「楽しい思い出」「優しさ」「若い友情」「愛する人を励ます」など。
・白い日日草の花言葉は「生涯の友情」
・桃色の日日草の花言葉は「優しい追憶」
【ニチニチソウ(ビンカ)】

【ニチニチソウ(ビンカ)】




【ニチニチソウ(ビンカ)】の品種・バリエーションは?

ニチニチソウには、矮性、高性、這い性の3タイプがあり、用途に合わせて品種を選ぶことができます。
年々花形の改良が進み、風車咲きやフリンジ咲きなど、さまざまな品種が流通しています。

2024年のニチニチソウの新品種には、サントリーの「サニープリンセス」があります。
八重咲きで、咲き進むにつれて花の大きさや色合いが変化し、花弁の八重が美しいのが特徴です。従来品種と比べて葉のシワも少なく、低温期も生育が良く、植え付け直後から大きく広がります。白、赤紫、ブルーやピンクなどがあります。

ほか、ニチニチソウの品種には、次のようなものがあります。
◎パシフィカシリーズ
花が大きく、花色も豊富な矮性のシリーズで、摘心しなくてもよく分枝します。
◎メディタレニアン
這い性品種で、枝垂れる性質を生かしてハンギングバスケットに適しています。
◎チュチュシリーズ
花びらの縁にフリルが入ったシリーズです。
◎トコナツシリーズ
草丈は70cm以上となり、非常に大きく育つ丈夫なシリーズです。

【ニチニチソウ(ビンカ)】の育て方

環境

日当たりと風通しのよい場所を好みます。鉢植えの場合は、一段高い場所やすのこ、人工芝などを敷いて泥はねを避けましょう。庭植えの場合は、水はけのよい場所を選び、長雨時、株元に水が溜まらないよう盛り土など工夫しましょう。

用土

温度環境の変化が激しい季節や梅雨のじめじめした季節には、環境に合わずに枯れてしまうことがあります。古い用土を使わないように、新しい土に植え替えることも枯らさない工夫として有効です。

水やり

過湿を嫌うので、水やりには注意しましょう。プランターや鉢植えの場合は、表土が少し乾いてきたらたっぷり与え、露地植えの場合は定植時にたっぷり与えておけばその後は不要です。

肥料

毎日のように花が咲くため、肥料もたくさん必要です。植え付けの際に土に肥料を混ぜ込んでおきましょう(元肥)。開花シーズンには、2週間に1回ほど液体肥料を与え、緩効性化成肥料を使う場合は1ヵ月半~2ヵ月に1回与えます。リン酸、カリ分の多い配合肥料を株元に置き肥として与えるのもよいでしょう。ただし、あまりに肥料をあげすぎると害虫がつく原因になるので注意が必要です。

植え付け・植え替え

ニチソウ(ビンカ)は低温が苦手、植え付け時期は気温が安定する5月以降が適しています。

種まき

種まきは、発芽適温である22~25℃前後になる時期に、育苗トレーや小さなポットに2~3粒ずつまきます。
直根性で移植を嫌うため、種まきは深さのあるビニールポットを使用し、深さ1cm程度に種を埋めます。
種に光が当たると発芽が悪くなるので、タネが見えなくなる程度に覆土しましょう。
発芽日数は10日くらいなので、発芽するまでは新聞紙などで覆い、乾かさないように管理します。
発芽温度の確保が重要なため、夜はビニールトンネルをかけるようにするとよいでしょう。

剪定

開花シーズンが終わる1か月前までは、剪定・切り戻しをすることでツルニチニチソウの花を最後まで楽しむことができます。梅雨入り前の5月頃や9月などの涼しい時期は、全体の3分の1ぐらいまでを目安にし、夏の温かい時期は、2分の1ぐらいまで切り戻しをするとよいでしょう。

病害虫

アザミウマ、アブラムシなど通常花壇に発生しやすい虫に気をつけましょう。

【ニチニチソウ(ビンカ)】園芸家の評判は?

初めて種から蒔いて育てた花がこの日日草だった。夏に他の花は弱っているのにこの日日草だけが元気に咲いているのが印象的でした。梅雨時期に弱くて何株も枯らしたことあり(T_T)うまくいくと秋ごろまで花が咲き続けます!!

外気温が39℃にもなる中で
花数が増えました
朝だけたっぷりと水遣りをしています

初夏から秋まで咲き続けるニチニチソウ (ビンカ)です。あまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い丈夫な植物なので、夏の花壇には欠かせない存在です。
「夏花火」は、とても可愛く愛らしい極小輪系のエム・アンド・ビー・フローラさんのニチニチソウです。
花密度も高く花付き抜群の品種です!秋遅くまで咲き続けます。
寄せ植えや花壇にピッタリです♪

植物Fan.TaiChi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。