Last Updated on 2025年3月30日 by Taichi
春の訪れを告げる純白の花
ユキヤナギ(雪柳)は、3月から5月にかけて、細く枝垂れた枝に雪のような小さな白い花を咲かせます。

ユキヤナギ(雪柳)
花は1cmにも満たない大きさですが、枝を覆うように咲き乱れる姿は見る人の心を魅了します。
日本全国の山野に自生し、丈夫で育てやすいのが特徴です。
ユキヤナギの基本情報

ユキヤナギ(雪柳)
枝が柳のようにしなやかで、そこに雪のような花が咲く事からユキヤナギという名前が付けられました。
学 名: Spiraea thunbergii
※学名の由来
属名の「Spiraea」は、古代ギリシャ語の「speira」(螺旋、輪)に由来し、葉や花の付き方が螺旋状であることにちなんでいます。
種小名の「thunbergii」は、スウェーデンの植物学者カール・ペーター・ツンベルクにちなんで名付けられました。
別 名: コゴメバナ、コゴメヤナギ
※別名「コゴメバナ」は、小さな白い花が小米のように見えることに由来します。
「イワヤナギ」は、岩場に自生する事、「ニワヤナギ」は庭に好んで植えられた事に由来します。
科・属: バラ科シモツケ属
原産地: 中国
開花時期: 3月~5月
花の色: 白
花言葉
「愛らしさ」「殊勝」「静かな想い」「気まま」など、可憐な花姿やしなやかな枝の様子に由来します。

ユキヤナギ(雪柳)
ユキヤナギの育て方
●植え付けの適期
ユキヤナギの植え付けの適期は、2~3月、または10~11月です。
これらの時期は、ユキヤナギの休眠期にあたり、植え付けによるダメージを最小限に抑えることができます。
●植え付けの場所・環境
ユキヤナギは日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日陰に植えると花付きが悪くなるため、できるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
土壌は、水はけと保水性の良い肥沃な土壌が適しています。
●植え付けの方法
植え穴は、根鉢よりも一回り大きく掘ります。
植え穴の底に、腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。
根鉢を軽く崩して、植え穴に入れます。
株元に土を盛り、たっぷりと水を与えます。
●肥料
ユキヤナギは、肥料を好む植物です。
肥料を与えることで、花付きが良くなり、株も丈夫に育ちます。
肥料を与える時期と種類は以下の通りです。
寒肥(1~2月): 有機質肥料や緩効性化成肥料を与えます。
お礼肥(花後): 緩効性化成肥料を与えて、株の回復を促します。
追肥(秋): 花芽分化期に追肥をすることで、翌年の花付きを良くします。
肥料を与える際は、株元に均等に施し、土と混ぜ合わせます。
●水やり
ユキヤナギは、極端な乾燥を嫌います。
特に、夏場の乾燥には注意が必要です。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
ただし、常に土が湿った状態は、根腐れの原因になるため、注意が必要です。
●剪定
ユキヤナギは、枝がよく伸びるため、定期的な剪定が必要です。
剪定を行うことで、風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぎます。
剪定の適期は、花後から5月頃までです。
伸びすぎた枝や混み合った枝、枯れた枝などを剪定します。
●病害虫
ユキヤナギは、比較的病害虫に強い植物ですが、まれにアブラムシやカイガラムシが発生することがあります。
見つけ次第、早めに駆除しましょう。
●その他
ユキヤナギは、地植えにすると、基本的に植え替えの必要はありません。
ただし、鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、2~3年に一度植え替えが必要です。
【ユキヤナギの活用方法】
庭植え、鉢植え、切り花など、多様な楽しみ方があります。
【品種のバリエーション】
●ベニバナユキヤナギ:薄いピンク色の花を咲かせます。
●黄金葉ユキヤナギ:葉が黄金色の品種です。
ユキヤナギは、その可憐な姿と育てやすさから、春の庭を彩る人気の植物です。
植物Fan.TaiChi
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