楚々として和風…小さく白い花が美しい【マルバウツギ】の特徴と育て方チェック

Last Updated on 2023年9月18日 by Taichi

マルバウツギの葉は丸くない

小さな白い花がとっても可愛いこの植物は、2007年に購入した【マルバウツギ】
もう10年以上のつきあいになる。

卯の花【マルバウツギ】5月の開花

卯の花【マルバウツギ】5月の開花

その間ずっと私は、このウツギは【ヒメウツギ】だと思っていた。
ところがどうやら…拙宅のウツギは【マルバウツギ】のようだと気がついたのがこの春だ。
正しい名称を確認できていなかった。今頃気づくなんて…

原因は、《マルバウツギの葉は丸くない》ことにある。
全然、丸くない。丸くないから、《マルバウツギ》なワケがない、と思い込んでいた。

マルバウツギの葉と花芽。葉は丸くない。

マルバウツギの葉と花芽。葉は丸くない。

ウツギの中ではギザギザしてないから、マルバウツギなんだそうだがこのネーミング、いい加減すぎないか…⁈

【マルバウツギ】の育て方チェック

【マルバウツギ】とは

【学 名】Deutzia scabra
【和 名】マルバウツギ(丸葉空木) ツクシウツギ(筑紫空木)
【英 名】fuzzy pride-of-Rochester
【別 名】ウノハナ(卯の花)
【科・属】アジサイ科ウツギ属
【原産地】日本(関東以西~九州の山地)
【開花期】5~6月(白い5弁花)
【特徴・草姿・草丈】
山野の斜面や川岸などでみられる高さ1.5mほどの落葉低木。幹や枝は中空。
庭木として、とても扱い易い低木。冬季は落葉する。株立ち状になり、枝が垂れる。
他のウツギ属と比べると葉に丸みがある。

マルバウツギの育て方

置き場所・環境・用土

日当たり、水はけがよく肥沃な場所推奨だが、
土壌は選ばずアジサイ同様、庭植えで良く育つ。
半日陰でも大丈夫。

水やり

乾いたらたっぷり💦。露地植えは基本的に不要。

肥料

落葉期の1~2月頃に寒肥として緩効性化成肥料を施す。
花後にお礼肥として緩効性肥料を施す。窒素分を抑えてカリ・リン酸を多めに施すと次の花付きが良い。

その他管理方法

植え付け・植え替え

落葉期の1~3月が適期。

剪定

適期は開花後の6月後半~7月前半と、
落葉期の12月~2月。夏季の剪定は、込み合った枝や絡み枝を透かす。
新芽が発生してからの強剪定は切り口から枯れ込む恐れがありますので落葉期に行います。

花が終わったら、6月中に軽く剪定して新枝を伸ばすのが吉。

花が終わったら、6月中に軽く剪定して新枝を伸ばすのが吉。

また夏(7月中頃~)になると翌年の花芽がつく(花芽分化)ので剪定は避けるようにします。
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冬季の剪定は強剪定が可能。間引き剪定。花芽を多く付けているので、古い枝を地際から切り取ります。

増やし方

挿し木推奨。挿し木の適期は芽が出る3月頃、梅雨の6月頃も可能。3~4節の挿し穂を用意、一番下の節が用土に埋まるように挿します。

自宅のマルバウツギを復活させる

さてこのマルバウツギ、放っておくと枝葉が暴れてなかなかの大きさになる。
狭い通路で大きくなってほしくないので、鉢ごと露地植えにしてからもう何年も経った…年々花数が減り続け、昨年の梅雨時期には花芽が見えなくなった。

そんなマルバウツギを久々に引っ張り出してみた。

で、植え替えた。なかなかの根詰まり具合だ。

このマルバウツギ、庭植えで株立ちにすると2~3mになるらしい。
そんな大きさになる植物を植え付ける場所が、拙宅にはもうないのだ。
仕方ないので、一回り大きな鉢に植え替えて育てることにした。

※植え替えは基本的に落葉期なので、3月末の植え替えはちょっと遅いが全く問題なく育っている。

※剪定の適期は落葉期だが、マルバウツギの花芽は花後の6月~8月、新枝にできるので、
花後から花芽ができるまでに軽い剪定はOK。効果的だし。これはモッコウバラと同じ考え方だ。

うまく育ちますよう…
植物fan.TaiChi

 

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。