カワイイ春告草【(ヨウシュ)クモマグサ】の育て方チェック

Last Updated on 2022年3月6日 by Taichi

市販の【クモマグサ】は基本的に洋種。

クモマグサは、そもそも日本原産のもの(S. merkii var. idsuroei)についた名前。本州中部の高山の岩場で育ってきた高山植物で、雲に近いところで生育している様子から『雲間草』と名付けられたそうな。

冷涼な気候のもとで育ってきたクモマグサなんで、日本原産なのに高温多湿に弱いんです。なので、日本国内でも栽培されるのはヨーロッパ原産の別種のクモマグサを改良した【ヨウシュクモマグサ(洋種雲間草)】がほとんどで、今や日本原産のものはほぼ市販されていません。

ヨウシュクモマグサ

ヨウシュクモマグサ

【ヨウシュクモマグサ】とは

学 名:Saxifraga
※学名のSaxifragaは、ラテン語の「サクスム」(石)と 「フランゴ」(割)という意味が含まれていて、岩の割れ目に自生している姿から付けられたそうです。
和 名:ヨウシュクモマグサ、セイヨウクモマグサ
英 名:mossy saxifrages , mossy saxifrage hybrids , Mossy Group saxifrage , Arendsii hybrids
別 名:セイヨウクモマグサ、サキシフラガ
科・属:ユキノシタ科ユキノシタ属
原産地:ヨーロッパ原産の改良品種
草 丈:10~20cm
花 色:白、ピンク、赤
開花期:3~5月
花の大きさ:1~1.5cm
耐寒性:◎
耐暑性:✕
耐陰性:△
特徴・草姿

ヨウシュクモマグサ

ヨウシュクモマグサ

株はゆっくりマット状に広がってこんもりし、そこから花茎をのばして可憐な花を咲かせます。花色は白、或いは白&ピンク。葉には特徴的な3列の切れ込みが入り、毛が生えています。

【(ヨウシュ)クモマグサ】の育て方

環境

軒下の陽だまりに置いて、早春の開花を楽しみます。ヨウシュクモマグサは、ヨーロッパの高山で生育しているものを交配した園芸品種。本来は多年草ですが暑さには弱いです。改良を重ねたといっても暖地での夏越しは難しいです。

用土

クモマグサを育てるときは市販の山野草用の土が適します。自分で用土を作るなら水はけ重視で、例えば軽石・鹿沼土・桐生砂を2:4:4の割合で作るのがよいでしょう。

水やり

1年を通して夏は夕方、それ以外は朝1回水やりをします。乾きにくい場合は、乾き具合を確認して表土が白っぽくなってきたら水やりをします。

肥料

春・秋に緩効性の化成肥料を与えれば十分です。

植え付け・植え替え

花後すぐが植え替えの適期です。株分けをして夏越しに挑戦するなら植え替え時に株分けしましょう。

【ヨウシュクモマグサ】園芸家の評判は?

次の年も咲かせるには高山植物と同じように栽培しないと難しいようです。
挑戦してみましたら、次の年もかなりきれいに咲かせることが出来ました。数年は良いのですが、だんだん株が弱って花の数が減ってきてしまいました。挿し芽などで株を更新すればよいのでしょうが、手抜きをしたとたん枯れてしまいました。

苔のような葉を足元に
1㎝程の小さな花が咲いて
その可憐な姿に心奪われる人が多いと聞きますが、
耐寒性がマイナス15度と
その姿からは想像もできない強さをもつ植物です。

植物fan.Taichi

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植物&庭園が大好きなサラリーマンガーデナー。植物たちの育て方を学び、第2の人生は手作りの庭で植物たちに囲まれて四季を感じながら過ごし、人生を終えたい。 さてその庭は、和庭か?イングリッシュガーデンか?場所は?日本?海外?…悪戦苦闘、ドタバタボタニカルライフに多少なりとも共感していただける方はぜひブログを御覧になってくださいませ。