Last Updated on 2022年11月23日 by Taichi
まさに『百日草』‼
夏の花壇のレギュラーメンバーにして1番打者。
…と言うくらいよく見かける花。
真夏でも、次から次へと花を咲かせてくれる【ジニア】
またの名を【百日草(ヒャクニチソウ)】という。
百日草の名前は伊達じゃない、何なら150日くらいは花を楽しませてくれそう。日持ちの良さ、トゲや毒がないことから『仏花(ぶっか)』としても重宝されます。
花の色が豊富で、寄せ植えにも一役買ってくれる大変便利な存在ですね。
手入れをすればするほど応えてくれる、ジニア
とはいえこのジニア、ほったらかしでじゃんじゃん綺麗に咲く!というほど甘くはないです。
一例ですが、6月頭にホームセンターでタダ同然で販売していたジニア。
根鉢を崩さず、そ~っと植え替えて、苗のかなり下の方で切り戻してやると、6月中にはここまで復活してくれました。
ヒャクニチソウ【ジニア】とは
【学 名】Zinnia elegans Jacq.
【和 名】ヒャクニチソウ(百日草)
【英 名】Zinnia
※ジニア(Zinnia)という名称は、植物学者であり医師のドイツ人
「ヨハン・ゴットフリート・ツイン」
(Johann.Gottfried.Zinn)の名前にちなんでいます。この人は初めてメキシコからヨーロッパへ
ジニアを持ち込んだ人とされています。
また、実際「ジニア」と命名したのは、植物分類学を確立したリンネという人です。
【別 名】
長久草(チョウキュウソウ)
長久草浦島草(ウラシマソウ)
長久草シャッポバナ
Youth-and-old-age(若者と老人)
【科・属】キク科ヒャクニチソウ属の一年草
【原産地】中央メキシコ
【開花期】5~11月
【特徴・草姿・草丈】
メキシコ原産のキク科・春まき一年草。日本には江戸時代末期に伝わり、戦後に品種改良が盛んに行われました。開花時期が初夏から晩秋までと長いことから“百日草”と名付けられ、仏花として重宝されてきました。
ジニアの品種は、大きく3種
🏵️ジニア・エレガンス ※ジニアの中で最も多い品種
🏵️ジニア・リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)
🏵️ジニア・プロフュージョン
※ジニア・プロフュージョンは、
サカタのタネが開発。ジニア・エレガンスとジニア・リネアリスを交配して作られた園芸品種。
エレガンスから引き継いだ豊富な花色と、リネアリスから引き継いだ耐病性と矮性(大きくならない性質)が特徴で、庭や寄せ植えに取り入れやすい。私はジニアを入手するならプロフュージョンと決めています。
【ジニア】の育て方チェック
育てるに当たっては、ジニアは直根性が強く移植を嫌うことに留意しましょう。一度植え付けたらその後何度も植え替えたりすることはできないと思った方がよいでしょう。植え付けの時は根を触らないように注意して植え付けます。
置き場所・環境・用土
日当たり・風通しが良い場所。
ジニアは有機質に富む、水はけがよくてある程度の保水性をもつ土を好みます。若干矛盾した表現ですが、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
露地植え・庭植えは、堆肥や腐葉土の有機質をすき込んでおきます。ジニアは連作障害が出やすいので連作になる場所は避けてください。
水やり
乾いたらたっぷり💦。露地植えは基本的に不要。
夏場の乾きすぎには注意しましょう。
肥料
開花期間がとても長いジニア。花が咲いてからは相当のエネルギーを使い続け、相当の肥料を欲しがりますので、肥料を絶やさないようにします。
植え付け時には緩効性の固形肥料など元肥を施します。10日~2週間ほどしたら追肥を開始します。秋、開花がひとしきり終わるまで続けましょう。液体肥料なら2週間に1回、固形肥料なら1カ月半から2カ月に1回施します。
植え替え
ジニアは直根性で、成長して伸びてきた太い根を傷つけると生育不良を起こしたり、枯れることがあります。
故にジニアは植え替えは苦手。出来るだけ植え替えはしません。苗を植える場合でも、ポット内の土を落とさないようにそっと植えつけて、植えつけた後もあまりおさえつけないようにしましょう。
剪定・切り戻し
個々の花が終わったら次の開花に向けて、花がらを摘むだけでなくしっかりと切り戻しをしましょう。2節目~草丈の半分くらいで切った方が、次の開花がしっかりします。浅いところで花柄だけ摘むと、ひ弱な2番花を見ることに…😅
増やし方~タネから増やす
種蒔き~育苗
種は草花の種としては大きくて扱いやすく、発芽適温は20~25℃で4月上旬〜6月までまくことができます。春にまけば梅雨明け後に定植できる大きさの苗に育ちます。種蒔きは、箱かまき床にすじまきをして5mmくらい覆土します。
用土は市販の【挿し芽・種蒔き用の土】がオススメ。適度な保水性がある方が管理しやすいです。
発芽日数は7日前後。発芽適温を確保して、速やかに発芽させることが大切です。発芽するまでは用土を乾燥させないよう注意します。
発芽したらよく日に当て、本葉が2~4枚になったら6~7.5cmポットに植え替えて育苗します。
育苗の用土は、赤玉土6 :腐葉土4の基本パターンでも大丈夫です。もちろん専用土なら安心です。植え替え後10日くらいたったら、マメに(週に一度?)液肥を与えるようにして、しっかりした苗を作るようにします。
病害虫
立ち枯れ病
予防のためには連作を避けます。立ち枯れ病が発生した場合は、根元から土ごと掘り捨て、土壌病害用の液剤をかけて殺菌します。
灰色かび病(ボトリチス病)
古い花をマメに摘みとって、発生を防ぎましょう。
黒斑病、うどんこ病
発生初期のうちに殺菌剤をかけ、防除します。
アオムシ、アブラムシ
スプレー式の殺虫剤で簡単に駆除できます。
ジニアの撮り方
花の盛りの時期には、上からたたいて撮影するのが美しい。
背の高いもの、低いものにボケ感をつけて、真ん中の高さをメインにして引き立たせる、ってのがオススメテテクニック📷️
ジニアは寄せ植えにする時…
蒸れ対策として、一番下の葉をとってしまうのが吉。
うまく育ちますよう…
植物fan.TaiChi
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